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異世界08

「ねぇ、カイ....。クラウスを助けられないのかしら?」

「諦めてなかったんだ」

「当然よ。諦めるだなんて....」

「狼は殺されなくてはいけないんだ」

「どうして!?」


ルミネはカイトを睨んだ

カイトは楽しそうに笑っている。


「狼だからだよ」


理由になっていない。

狼だから殺される?


そんなのおかしい


クラウスは何も罪はない。


むしろあるのは.....


「私の方よ」


オルデンの娘であるルミネのほう。


クラウスの代わりになることは出来ないのだろうか?


「つまんないなぁ」

「え?」


カイトはルミネに近付いた


「明日の朝、双子達が君に会いにくる。」

「な、なんで?」

「そういう運命だから」


クスッと笑ったカイトは身を翻し、部屋を出る。


閉めた扉に寄りかかったカイトはつぶやいた。


「ほんと、つまんない」


こんな運命、つまらなさすぎる。

急に目頭が熱くなり、頬を何かが伝って流れ落ちる。


涙.......?


自分の意志とは関係無しに零れ落ちる。


その涙がなんなのか、

今のカイトにはわからない


でも、悪くはないのかもしれない。

カイトは涙をめぐって歩き出した



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