異世界06
さっきまで無表情だった少女とは思えない。
てっきり、暗い子なんだと思った
「笑わせてくれたお姉さんに教えてあげる」
「え?」
「僕はディオラ」
「私はティアラ」
二人は騎士団の命令でルミネのことを調べろと言われてやって来たらしい
「どうしていまさらなの?」
「聞けば、未だに王様を殺した犯人が捕まっていないそうだね」
「どうして騎士団に依頼しなかったのか....」
カラになったのか、ディオラはカップにポットに入っている紅茶を注ぐ
「考えたんだ。どうしてなのか....」
「何かやましいことがあったんじゃないかってね」
「......、そんなことあるわけないじゃない」
図星なことを気付かれないようにと冷静なフリをする。
内心では穏やかではいられない
「何だ、違うんだ」
「まぁ、いいさ。今日は挨拶しに来ただけだからね」
「じゃあね、ルミネ様」
二人はいそいそと支度をして、出ていこうとして立ち止まる。
「ルミネ様。狼は殺される運命なんだよ」
「なっ!?」
「わかってるはずだよ。君は」
手を振って扉を閉めた。
あの双子は良く分からない。
それでも....
探偵というのは本当らしい。
だったらもう知っているはずだ。
「私は狼の命さえ、救うことができないの?」
彼らは騎士団と繋がっている。いつでも報告できる。
一粒の涙が頬を伝う。
悔しくてたまらない
呪いを解くと大口をたたいたのに
このざまだ
情けなくて
悔しくて
とても悲しい......




