異世界
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ルミタート暦 110年5月10日
ルミネ、21歳。
久しぶりにウィリアムが遊びにきた。
素直に嬉しいなどとは思えなかった。
友人と思っていたカイトの突然の残酷過ぎる告白がショックだったからだ。
ウィリアムと庭で散歩してる中、何回もため息をして、カイトのことを考えていたルミネに痺れを切らしたウィリアムはルミネの両頬を掴み、引っ張る
「ひゃに!?」
何と言おうとしたルミネだったが、うまく喋れなかった。
頬がヒリヒリ痛い。
「変な顔だな」
頬を放したウィリアムはにっと笑った。
ルミネは頬をさすりながら涙目で睨む。
「何すんのよ!!?」
「いいだろ、別に」
「良くないわよ、馬鹿」
なんなんだろう、こいつはと思いながらため息をしたがウィリアムは真剣な表情になって言いかけた言葉を呑み込んだ
「俺、さ。しばらくはここに来れない」
「え?」
「仕事でな」
肌寒い風が吹いてルミネの髪が靡く。
ルミネは少し乱れた髪を抑えた。
「ルミネ....」
「ん?」
「俺とさ、結婚してくれないか?」
「うん。....ん?」
聞いていたルミネは目をぱちくりさせてから驚きの声を上げる。
「け、結婚でそんな....い、いつもブスとか豚とか言ってくるくせに」
「いやー、あははは....」
ウィリアムは頬を赤く染め、て睨むルミネを見て、乾いた笑いをする。
「ウィリアム」
「悪かったって、ごめん」




