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真実23

「その瞳にその顔。性格だって気にくわない」

「何....で?」


ルミネの声はかなりかすれている。


「わからない?」


カイトは剣を引き抜く。引き抜くさいに、わざと頬に刃が当たるようにして鞘に収める。


ルミネの頬からは血が流れていた。


「君が大嫌いなんだよ」


恐怖心からなのかはわからないが、その場に座り込んで瞳から涙がこぼれた。


「俺、嫌いだけど、鬼じゃないからいいこと教えようと思って」

「 ......」


カイトを見上げたルミネを見て笑った。嬉しそうに


「魔女は来ない。俺がそうさせた」

「どうして?」

「んー、つまらないからかな。呪いなんて解けない方が面白い」

「でも....それじゃあクラウスが 」

「何も変わらない。変わるわけが無い。運命は何も変わらないんだよ、ルミネ」


とても冷たい声、冷たい表情。


それがとても怖い。


怖くてたまらない

それはまるであの時のように‥‥

拒絶するように‥‥

開けっ放しになっている扉を見たルミネは一目散に逃げ出した。


ルミネが出ていった扉をしばらく見つめてから息を吐く。


ルミネが生まれる前、セシル=アルベール。クラウスの父との契約により、未来の女王の魂を狩る。

それがカイトの今の仕事。


契約を結んだ理由は勢力争いだ。

今の王と女王は殺せなくても幼い彼女なら殺せると考えたのだろう。

それは、クラージュ家も同じ考えだったのだろう。


カイトはルミネを殺せない。


普通なら怯えるはずなのに、近寄ってくるルミネを見ていると....変な感じがする。

何よりも彼女はノエルにとても似ていてとてもイラついて仕方ない。

死神になったのは彼女を守るためだったはずなのに‥‥彼女は死んでしまった。そして、契約を結んだ悪魔に呪いをかけられ、魂を狩らないとカイト自身、消滅してしまう。


ノエルと似ている彼女に‥‥惹かれていたとするならば‥‥それは‥‥


「恋かな‥‥」


もし、これが、恋だというのならば‥‥


それはとても残酷なものだった














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