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真実19
「どうして‥‥」
どうして元の世界に戻ったのかわからない。
「時間切れですね」
ルイは壁に寄りかかって混乱しているルミネを面白そうに眺めていた。
「‥‥‥‥ルイ。あなた、楽しんでいるわね。苦しんでいるのを‥‥」
「はい。とても‥‥それに、あなたの魂は私のものですので‥‥」
「‥‥殺すの?」
「 はい。当然です。ですが、まだ‥‥生かしておくのも悪くはないと思いました。あなたは面白い人だ。退屈しのぎになる」
「‥‥そう、生かしておいてくれるのなら、ありがたいわ」
もはや言い返す気力がないルミネにルイはつまらなさそうにするとスッと消えていった。
1人、取り残された寝室で床にシミを作り出す。
「ごめんなさい‥‥」
涙が頬を伝いその雫が床に垂れる。
「‥‥‥‥ごめんなさい」
その言葉を何度も繰り返し、声を押し殺して泣く。
その謝罪は一体なんなのか、それはルミネにしかわからなかった。




