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真実17
クラウスは一番ダメージが大きかった額と鼻を抑え、涙目でルミネを見上げた。
文句も一つや二つ言いたそうな目をしているがあまりの痛さに涙を堪えているのが精一杯って感じだ。
「ごめんなさい‥‥大丈夫??」
クラウスの目線までしゃがんだルミネにクラウスは視線を外して頷いた。
「クラウス??」
「平気だって。それより‥‥急いでどこ行くんだよ」
いつまでも黙っているクラウスにルミネが首をかしげるとクラウスはルミネの瞳を見た。
クラウスの疑問にルミネは口篭る
「えっと‥‥協会‥‥かな?」
「かな?‥‥‥‥なんで疑問形なんだよ」
「いいでしょ。それじゃあ、私急いでるから」
ルミネは小走りで廊下を渡ろうとしたら、クラウスが止めた。
「協会って‥‥ここから距離ある。急いでるなら馬車を貸すけど‥‥」
「‥‥‥‥!?いいの!!!?」
「お‥‥おう‥‥」
嬉しそうなルミネに戸惑いを隠せないクラウスだったが、ルミネの嬉しそうな顔にほっと安堵の息をもらした。




