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赤ずきんと狼09
風で靡く茶髪、闇に呑み込まれてしまいそうなダークブラウンの瞳。
顔立ちはまだ幼く成長途中だろう。けれど、綺麗な顔をしている。
「ルミネ=クラージュ。あいつの一人娘。あの、王様の.....」
男は空を見上げ、目を細めた。
「簡単には死なせない。一族が受けた苦しみ、味合わせてあげるよ。王様...」
クスリと男は笑って狼の姿へと変わり歩き出した。
森へ迷い込んだ若者。
赤い頭巾をかぶり森へと迷い込んでしまう若者。
とっても危険な動物に心をゆるしてしまった若者。
森の奥の家にたった一匹、待ち伏せをするやんちゃな動物。
家に入ったら最後、生きては帰れない...
通りすがりの猟師が通る。
武器を持って通る。
動物から助けた若者と老人。
動物をこらしめた先には......
いい子になった若者。
これからはじまるプロローグ
これから終わるエピローグ
童話の中にはじまりがあるように、終わりがある。
童話の赤ずきんのように彼女はいい子になり、狼は川に流されるのだろうか....?
それはこれから決める事、誰にも決められない二人の運命。
恋か.....憎悪か....?
ここからはじまるプロローグ
それは、憎悪からはじまる童話の一ページ目。
甘酸っぱくこれからはじまる恋の味。
これからはじまる危険な恋の蜜。




