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真実
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ルミタート暦 109年12月1日
ルミネは二十歳になったある日の事、宰相閣下が変わり、前よりも外出が難しくなった
「もう、ダメー」
ルミネは書類と向き合っていたがもう限界のようだ
「まだこんなにたくさんありますからね。ちゃんと仕事してください」
「う....」
今まで散々前の宰相閣下にやらせていたルミネは飽きながらも渋々と書類に目を通す
「休憩したい.......」
「ダメです」
きっぱりと言う彼にルミネは小さく舌打ちして「鬼」とぼそりと呟いた
「何か言いました?」
「いいえ、何も」
ルミネはニッコリと笑う。
心にも無い笑顔で....
「そういえばルミネ様」
「何?」
「魔女をお探しのようですが、そんな架空の人物を探してどうするつもり何ですか?」
そう、未だに魔女を探していて何も手がかりすら見当たらない。
本当にいないのだろうか....
「知る必要はないわ」
「でも」
「必要ないって言ってるじゃない」
「ルミネ様」
そう、何も言えない。誰にも相談したくない。
知られたらクラウスは....




