呪詛17
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隣町のルミナスは薬の研究でも有名だ
風邪薬やら何まで開発している。
ルミネが産まれる前に謎のウイルスによってたくさんの人が死んでいく中、一人の科学者がウイルス剤を作ったとかをルミネの母、リリー=クラージュに聞かされた。
今、生きているかわからない科学者がいるのがここ、ルミナスだ
ルミネはまず、図書館に向かいはじめる。
その後ろをカイトは黙ってついてくる。
彼にしては珍しい。
いつもならもうどこかに消えていてもおかしくない。
そんな彼が何も言わずについて来たのだ。
何だか怖い....
何を考えているのがわからないから余計に怖いと思ってしまう。
横にスライドをする自動ドアがある。
通り過ぎると図書館。
棚にぎっしりと詰まっている。
並んである長机には何人かの人が椅子に座って本を読んでいる。
勿論、棚から本を探してウロウロしている人もいる。
「さて、まずは狼についてだわ。カイ、時間がかかるからどっかで時間潰して来ていいよ」
「そう?それなら、そうさせてもらう」
カイトはあっさりと身を翻して外に出た。
必死に思い出さないようにしていたあの出来事を思い出したが首を左右にふって自分の頬を叩く。今は、そんなことを考えている暇なんてない。
実際、あれからカイトを見ていなく、今日になったが、普通にしていた。彼にとっては何事も無かったんだ。
そう考えると寂しくなるが、彼の気持ちの何を求めていたのだろうか?ってことが気になった。
でも、そんなことは今はどうだっていいんだ。
ルミネは棚にある狼の本を探しはじめる。
図鑑や童話、歴史。
一心不乱で探し、机に置いて椅子に座ると一冊一冊、読み始める。
見つかった本は全部で十冊ぐらい
少ないと言えば少ない方だ
たかが十冊、けれど1日だけじゃ読み終わることが出来ない。
二冊目を読み終わったルミネは背伸びをした。




