呪詛16
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ルミタート暦 107年10月29日
ルミネはいつものように姿見鏡を見てエプロンドレスに着替える。
後ろのリボンを縛ると暗い顔になる。
「やめやめ、だめよ。こんな気持ちじゃ....クラウスに会えない」
ルミネはベットにダイブする
スプリングが軋む。
「何でこうなるのよ」
喧嘩なんてしたくなかった。
けど、そのきっかけを作ったのはルミネだ。
「....言わなきゃ良かった」
かなり後悔している。
そうすれば今も普通に会いに行っていたことだろう。それだと何も始まらないというのに‥‥
何もかもが中途半端に終わってしまう‥‥
ルミネはため息をした。
「ウィリアムの言うとおりね、私......とても醜い」
本当に醜い....
こんな自分なんて大嫌い
「押してもダメなら引いて見ろ」
聞き覚えがある声が聞こえ、ルミネは起き上がる
「カイ....」
当たり前のようにそこにカイトはいた。ルミネは一瞬、あの時の出来事を思い出して、頬を赤く染めたが、それを隠すようにそむける。カイトはどうでも良さそうに話を切り出す
「知ってたんだろ?狼さんのこと」
「うん、知った。けど、わからないことがあるわ」
「それって....?」
「お母様とお父様を殺した。じゃあ、何で私は殺さないの?それに狼が呪われてるって....」
考えても考えてもわからない。ルミネは真剣な表情でカイトを見た。
「ねぇ、カイ。私を図書室に連れて行って欲しいの」
「隣町の?俺が連れていくと....多分」
カイトは頬をボリボリとかいた。
「迷うのでしょう?知っているわよ。私の護衛としてよ、だってあなたは私のssでしょ?」
ルミネは皮肉めいた笑みを浮かべる。
「信じているんだ。こんな俺を」
「え......?」
カイトは少し困った顔で苦笑し、すぐに爽やかな笑みになる。




