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赤ずきんと狼07

さっきはそんな香りは一切しなかったというのに.. ..


「この衝動でよく甘いものが食べられるわよね」

「ん?そうか?」

「そうよ」


カイトはいつもチョコレートを携帯している。

カイトから甘い香りがするということは食べたということ。

ルミネは呆れてため息をする。


「.. .. と、下向いてろよ。ルミネ」

「え?」


疑問に思って、ルミネは下ではなく、カイトの顔を見ようとして上を向いたら黒ずくめの男の一人が斬りかかってきた。

カイトが剣でそれを受け止める。


ぶつかり合う刃と刃。


響き渡る金属音


「カ、カイ.. .. 」


カイトはクスリと笑い男の剣をはらうと胸をひと突き。

血が吹き溢れる瞬間、ルミネはカイトの胸に顔を埋めた。


髪や首筋に生ぬるい何かが当たるが考えたくもない。


きっと今着ているドレスは赤く染まっていることだろう。


見たくない.. .. そう思うのに見てしまう。

ルミネはそっとカイトから離れ、言葉を失う。


血の臭い、助けを叫ぶ声。

悲鳴、銃声、斬れる鈍い音。


何てムゴイことだろう.. ..

この城下町はいつも屋台が並んで.. ..

夕方の時間になると猛獣使いの家族がパフォーマンスをしてくれる。


丁度、今の時間帯だ。


音楽と笛の音色に合わせて鳩やウサギがダンスをする。とても楽しそうで、よく城を抜け出して見に来たものだ。


なのに.. .. 、今は楽しげな音楽の替わりに恐怖と混乱が混ざりあった悲鳴が聞こえて来る。


「こんなのって.. .. 」


怖くて怖くて足が震えてなかなか動くことが出来ない。


目頭が熱くなり、頬を伝って雫が零れ落ち、地面にシミを作るがすぐに消えてしまう。


「カイ.. .. 、ねぇ?」



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