表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/30

第19話

「なんだこの多さは!」


 着替えを終えたエルシィたちと共に隆也は廃工場を後にした。次のポイントへ移動するためである。


 前回のように山中を進むわけではない以上、どうしても市街地を抜ける必要がある。だからこそエルシィたちに服を着替えてもらい、武器や鎧をバッグに入れて隠し、事前に注意を(うなが)した上で街へ向かったのだが……。

 街に出た早々、周囲を歩く人間の多さにエルシィがショックを受けていた。


「建国祭でもやっているのか?」


 珍しくアルフも驚きに目を張って訊ねてくる。


「いえ、これが普通ですよ」


「しかしこれは……、王都よりもにぎわっているではないか」


 にわかには信じがたい、という顔でエルシィがつぶやく。

 それはそうだろう。隆也が見たところ、王都の人口はせいぜい数万人だ。広さから考えても三万人に達しないと推測していた。高層建築のマンションなどないのだから、もしかするともっと少ないかもしれない。


 地球でも有数の大都市である東京の人波を見て、驚愕(きょうがく)するのも無理はない。日本人でも田舎から上京すると人の多さに驚くのだ。異世界からの訪問者であるエルシィたちはなおさらだろう。


 買い出しに同行したルナだけは、既に洗礼を受けているためそこまでの驚きはない。だがそれは単に驚いていないだけで、人の多さに圧倒されているのは他ふたりと同じようだ。


「リューヤさん、この街ってどれくらいの人が住んでいるんですか?」


「確か千万人以上はいたと思うけど」


 それくらいの人数はいたと思うんだけど、と隆也は少し自信なさげに答えた。もっとも、それは東京都全体での話であって、『この街』というのがどこまでの範囲になるのかによっても変わるだろう。二十三区を示すのか、東京都全体か、首都圏を含めた範囲か、逆にこの行政区だけか、もっと小さい単位か――。


「せん……!?」


「千万だと……!?」


 動揺を隠せないエルシィとアルフが絶句する。


「こ、この街ひとつでそんなにいるんですか!? ということは国全体だともっといるって事ですよね?」


「国全体だと一億二千万だな」


 ルナの問いに隆也が答えると、今度は三人そろって小首をかしげた。


「いちおく?」


「ん? ああ、向こうじゃ億なんて単位、学者でもなけりゃ使わないか……。えーと、千万の十倍が一億、だから千万の十二倍ってことだ」


 千万という単位を知っているだけでも、異世界では知識人といって良い。三人とも王国においては数少ない上流階級に所属する身であり、高い質の教育を受けているからこそだが、平民であれば千や万の数を理解していない者も大勢居る。


「なんと……」


「規模が全く違う……、比べものにもならん。きっとリュウヤの故郷はこの世界でもっとも巨大な国なのだろうな」


 驚愕さめやらぬエルシィが感想をこぼすが、次いで告げられた隆也の言葉を聞いてさらに目を見開くこととなる。


「いや、この国より大きい国は沢山あるぞ。国土の広さでいうならむしろ小さい方だし、人口にしても十億人以上の国がふたつあるからな。日本より人口の多い国は、中国、インド、ブラジル、インドネシア、アメリカ、ロシア……他にもあったっけな?」


「人口が千万の十二倍でも小さい部類だと……?」


「十億ということは……、千万の百倍!? なんだそれは!? そんな国が本当に実在するのか!?」


 四たび、長身のイケメンとポニーテール美少女が驚愕に顔をこわばらせた。


 その表情を見て内心「この反応、ちょっと面白いな」と不敬(ふけい)な考えが隆也の頭に浮かぶ。裏のありそうな依頼、襲撃される恐怖、険悪な関係の騎士、慣れない長旅――、これまで多くのストレスにさいなまれていた隆也は、少しだけ気持ちが明るくなるのを感じた。


 なにせここは隆也のホームタウンだ。わけのわからない異世界ルールに翻弄されることもないし、野生の獣から襲われる心配もない。そんな安心感が隆也の心を軽くしてくれた。


 驚きつつも隆也の故郷を珍しげに観察する三人を引き連れ、先頭に立って歩く隆也へと後ろから声がかかる。


「あの……、リューヤさん。次に向かうポイントへはすぐに行かなくてはいけませんか?」


「どういうこと?」


「いえ、ここのところ野営続きでしたし……、せっかく街で食事をする機会があるのですから」


 ルナの言いたいことは隆也にもよくわかった。野営で口にする食事はひどく粗末なものである。持ち運びと保存に適した食材が主となるため、どうしても味気ない食事となってしまう。水も節約しなければならないため、温かいスープなど望むべくもない。


 だがここは安全な街の中だ。追跡者もさすがに地球までは追って来られないだろうし、獣や無法者に襲われる心配もほとんどない。おまけに日本は地球においても有数のグルメ大国である。食の品質は非常に高い。


「移動については別に問題ないよ。日が暮れるとさすがに移動した先で困るけど、食事をする時間くらいなら大丈夫。むしろ都合を聞くならエルシィさんたちの方が……」


「私の方も別に構わんぞ。宿をとって一晩ゆっくりとしたいところだが……、先日の迂回でずいぶん時間を費やしてしまったからな。あまりノロノロとするわけにはいかんが、食事をする時間くらいは取っても良いだろう」


「じゃあ、どこかの店で食事といくか」


 温かい食事をとることについては、お堅い騎士からも反対意見が上がらなかった。いくら騎士といえどもその前に人間である。状況が許すのならばおいしい食事が喜ばしいのは彼としても同じだろう。


 隆也はあたりを見回すと、手近なファミリーレストランへ視線を向ける。お貴族様一行を連れて行くには少々庶民(しょみん)的すぎるが、かといって高級レストラン店など隆也には心当たりがない。椅子にも座れるし、温かい食事は出てくるんだから良いか、と隆也は軽く考えてファミレスへ三人を案内した。


 応対に出たウェイトレスはエルシィたちを見て一瞬呆然(ぼうぜん)とし、思い出したように四人をテーブル席へと案内する。


「確かにリュウヤの言う通り、ごくありふれた(よそお)いのようだが……」


 注文を終えて料理が来るまでの間、エルシィが顔に疑問を浮かべて聞いてくる。


「それにしてはずいぶん人目を引いてないだろうか? 街中でも私たちに向けられる視線は多かったように思えるが」


 エルシィの言う通り、街中でもこの店内でも隆也たちは目立っていた。

 こうしている間も、右手のテーブルに座っているスーツ姿の男性がチラチラとのぞき見ていたし、窓側に座っている女子高生の一団もアルフを見ては黄色い声をあげていた。


 それもそのはず。確かに服装は現代日本に溶け込んでいるが、問題はその服が包んでいる中身の方にあった。

 いくら平凡な服装でも、隆也が『動画サイトで閲覧回数三百万回は堅い』と評したエルシィである。

 旅続きでくたびれてはいるものの、ルナの手により手入れが行われているストロベリーブロンドの髪。さらに無駄な肉付きがないスタイルは一流のモデルを思わせ、すらりと伸びた鼻筋は日本において非常に目立つ。


 その横に座るのは長身ながらも、夏用のシャツを内側から押し出さんばかりに主張している鍛えられた肉体のアルフ。

 顔だって悪くない――、いや、隆也の心象(しんしょう)を抜きにすれば一般的には『甘いマスク』と表現されるであろう。眉間に浮かんだシワさえなければ爽やか好青年だ。


 そして隆也のとなりには、男性だけではなく女性の視線をも釘付けにする豊満な胸――、ではなく薄い栗色の髪をもつルナがいた。


「もしかして私のせいでしょうか……?」


 申し訳なさそうにルナが言う。


 確かにルナが目立っているのは間違いない。いくら『皆無ではない』と言っても、やはり普通の街でメイドスタイルの美少女は目立つ。


 エルシィたちの服を調達した際にルナの服もあわせて買おうとしたのだが、それを固持したのはルナ本人である。おそらく隆也の懐具合を気にしてのことだ。しかし例えルナが服を着替えていても、きっと隆也たちに向けられる視線は多少減るだけで無くなりはしないだろう。


 とはいうものの、それを正直に伝えるのもどうかと思い、隆也は適当な理由でお茶をにごした。


「この国の人間はほとんどが黒髪と黒い瞳なんだ。だからエルシィさんのような色が珍しいんだよ、きっと」


「ふむ、なるほど。確かに黒髪が多いな。ルナと同じような色の髪はいるようだが……」


 店内をぐるりと見回してエルシィが納得したように言う。エルシィが見回した時、あちこちのテーブルで慌てたように視線をそらす日本人たちの挙動が妙に滑稽(こっけい)だった。


 エルシィからの追求をかわした隆也は、そのまま流れにのって大事なことを言っておく。


「あ、先に言っておくけど、料理を吸収するのは禁止ね」


「なぜだ?」


「俺の故郷では料理を吸収する人は居ない、というか出来る人間が居ない。だから他の人間に見られると間違い無く騒ぎの種になる」


 料理の吸収。これは隆也が異世界に渡って大きな衝撃を受けたことのひとつだ。


 エルシィたち異世界人は、食事を食べるのではなく『吸収』する。地球人なら避けて通ることのできない『口に入れる』『()む』『飲み込む』といった過程を必要としない。手のひらをはじめとする体表から、食べ物そのものを吸収することができるのだ。


 最初に見たときは目の錯覚かと隆也は思ったものだ。食卓に上がった料理が不意に消えて無くなる事象など、地球においてはミステリーかホラーの領分(りょうぶん)である。隆也自身も異世界人と同じように手から食べ物を吸収することができた時は、自分の事ながら心底ゾッとしたものだ。


 これは『死に行く人間の光を取り込む能力』と同種の力ではないか、そう隆也は考えている。物体の持つエネルギー――おそらく魔力――を取り込むことで、その存在自体を自らの糧とする。その過程は人間を取り込むのも食べ物を吸収するのも変わらないのかも知れない。


 だが異世界人も口から食べ物を摂取すること自体は可能だ。地球人と同じように食べ物を頬張り、噛んで胃に流し込むという食べ方もしている。でなければそもそも料理という文化自体が成り立たないだろう。


 吸収の利点はふたつある。

 まずエネルギーの吸収効率が良いことだ。口からでは摂取できない動物の骨など、食べない部位も全てエネルギーとして取り込むことができる。

 次に時間がかからない点だ。吸収はすぐに終わるため、食事に費やす時間はごく少量ですむ。時間に追われて昼食をとる暇もない日本の企業戦士たちがうらやむような能力だろう。


 欠点は味が分からないこと、そして食感を楽しむことができないことだ。手などの体表から吸収する場合、満腹感は得られても食事という行為そのものを堪能(たんのう)することはできない。


 そのため、異世界人は少量を口から食べ、ひととおり味を楽しんだあとに残りを手から吸収するという人が多い。どちらかといえば『口で食事をする』ことは、嗜好(しこう)や娯楽に属する行為なのだ。


 隆也自身は急いでいる時をのぞき、可能な限り口から(しょく)するようにしている。骨のように口からの摂取ができないものに限り、手で吸収していた。

 これは地球で食事をしているときにボロを出さないためである。

 この能力が異世界限定だと思っていた隆也が地球でも試しにと料理を吸収してみたところ、難なくできてしまったのだ。

 これは隆也もさすがにまずいと思った。もし普段何の気なしに吸収を行っていれば、地球でも何かの拍子でそれをやってしまうかもしれない。そんな事になればおそらく化け物扱いであろう。だから隆也は保身(ほしん)のために異世界でも可能な限り口での食事を心がけている。


「仕方ないか、昨日この国の流儀に合わせると言ったばかりだしな」


 そう言ってエルシィは隆也の言葉に従ってくれた。むろんエルシィがそう決めた以上、アルフやルナに異論(いろん)を挟む余地(よち)はない。


 そうこうしているうちに、アルバイトらしきウェイトレスが隆也たちの料理をテーブルへ運んできた。テーブルの上には熱々の鉄板で音を立てる和風ハンバーグ、色味鮮やかな明太子スパゲティ、とろりと溶けたチーズたっぷりのミックスピザ、表面が焦げた熱々のエビグラタン、パルメザンチーズが香るシーザーサラダやデミグラスソースたっぷりのオムライス、そして隆也が注文した新鮮魚介の海鮮丼がのっている。


「ほう、少々不格好ではあるが、香りは良いな。さっそくいただこう」


「どんな味がするんでしょうか? 楽しみです」


「やれやれ、面倒なことだな」


 異世界人たちが口々に感想を述べながら、料理へと手を伸ばす。


 見慣れない料理に半分は警戒、半分は興味津々な表情を浮かべたエルシィたちは最初こそ恐る恐る料理を口にしていたが、ひとたびその味を知ると途端に手をせわしなく動かしはじめる。


 王族として贅を尽くした食事にも慣れているはずの王女が、優雅に、だが手早く料理を口にしていく。

 おそらく本来であれば世話役からそれとなく注意を受けるであろう所作(しょさ)――早い話ががっつきすぎ――も仕方がない。王都を旅立って久方ぶりの『おいしい』食事なのだ。村の食事も決してまずくはなかったが、地球のように香辛料がふんだんに使えるわけではない。良く言えば『素朴な味』、悪く言えば『単調な味』だった。

 日本育ちの隆也はもとより、王都育ちの三人にとっても満足できるものではなかったのだ。


 良家の子女としては褒められたことではないが、少しくらい不作法(ぶさほう)をしたからといって(とが)める者はこの場に居ない。いや、居るには居るのだが、そのふたりもエルシィと同様に食事へ集中しているのだ。だから気の緩んだエルシィが、少々みっともない姿を見せてしまうのもやむを得ない話である。


「ほん、はこはほふぁあひはは。もぐもぐ、ひょっひょほふひふむきもふふが」


「食べながらしゃべるんじゃありません。お行儀悪いですよ」


 オムライスを租借しながらしゃべる美少女に、隆也が保護者的感覚でツッコミをいれる。


「ふごっ! ほえべあはいわがげぎんべあまいま!」


「なに言っているのかわからん。食べ終わってからしゃべってくれ」


 なおもオムライスを口に格納したまま、エルシィが抗議らしき口調を隆也へ向ける。もちろん隆也にはその内容も伝わらない。


「もぐもぐ……、ごくん。それでは食べている間、会話ができぬではないか! どうやって話せば良いのだ!?」


 最初の味見以外、食べ物を手から吸収することになれている異世界人は、食事をしながらあたりまえのように会話をする。そんな常識に染まったエルシィには、食べながら会話が成り立たないということに憤りを感じているようだ。


「食べている間、しゃべらなければ良い」


「そんな理不尽(りふじん)な!」


 素っ気なく言い放った隆也へエルシィが憤慨(ふんがい)して言う。理不尽だと責められた隆也の方が、むしろ理不尽さを感じる話だった。


 それから一時間ほど、時に無言で、時にふがふがと意味の分からない言葉が飛び交い、そこへ隆也が突っ込むといった食事が続く。二度にわたる追加オーダーを経て、デザートまで堪能(たんのう)したエルシィは感想を述べる。


「素材はあまり良くなさそうだが、味付けは良かったな。今まで味わったことのないおいしさだった。……だがこの騒がしさは何とかならんのか?」


 口にする食材が全て天然物の異世界人からすれば、養殖物やビニールハウス栽培の食材は質の悪いものに感じられるのだろう。

 一方で多彩な調味料と多様な調理法は異世界と比較にならないほどだ。異世界ではグルタミン酸ナトリウムの存在すらまだ発見されていない。手からエネルギーとして吸収できてしまうため、きっと料理の質向上に向ける熱意が地球に比べて薄いのだろう。


 味については満足したエルシィだが、ファミレスのざわついた空気は気に入らなかったらしい。

 王宮育ちでは仕方ないのかもしれないが、考えてみれば例の村で食事をしたときはここよりもっと騒がしかったはずだ。

 まさかここが一流レストランだとでも勘違いしているのではないだろうか。隆也はそんな疑念を抱きながら言い訳じみた答えを返す。


「しょうがないだろう。ここは大衆食堂みたいなものだし」


「えっ!? そうなんですか!? とてもきれいな場所ですし、私てっきり上流階級の方が食事をする場所かと……」


 エルシィよりも早く反応したのはルナだった。


「いや、普通に子供が小遣いでご飯食べに来るようなところだよ」


 子供と言っても高校生のことだが……。一応日本では未成年、つまり子供に分類されている。


「それは……、貴族や豪商の子供ではなく平民の子供がということですか?」


「あー、だからこの国には貴族とか王族とか居ないんだって。普通に働いている人間なら気軽に来るようなお店なんだよ」


「なんだとリュウヤ、そんな場所にエルシィ様をお連れしたのか!?」


 今度は斜め向かいから非難が飛んできた。


「いくら急がないとは言っても、食事だけに長い時間を費やせないでしょう?」


 実際のところは一流レストランに入った経験がなく、案内できる店がなかったためであるが、隆也は建前(たてまえ)で押し通すことにした。


「む……、それはそうだが……」


「やめろ、アルフ。確かに大衆食堂というのは意外だったが、逆に言えば大衆食堂でもこの味が出てくるのか……。本当に次から次へと……まったく、リュウヤの故郷は驚きの連続だな」


 アルフをいさめながらも、エルシィの口から隠しきれない驚嘆(きょうたん)の思いがもれる。どうやらかなりのカルチャーショックを受けているらしかった。


 食事を終え、ポイントへ向かう一行はその後もタクシーへの乗車でまた大騒ぎとなり、異世界の旅とは違った苦労を隆也は味わうことになった。


2021/04/04 誤字修正 固持 → 固辞

2021/04/04 誤字修正 例え → たとえ

※誤字報告ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ