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最後のパズルピース

『戦装束を整えて、ネームドキラーが凱旋』


その報せを受けたエドワードが、冒険者ギルドにすっ飛んできた。

シャアリィとアイシャの姿を見つけると、目を血走らせて怒鳴る。


「おい、まさか・・・踏破するつもりか?」

「相手はネームドに指定されたばかりの化け物中の化け物だぞ?」


シャアリィは、ニヤリと笑って言い返す。


「おい、まさか・・・忘れたわけじゃないだろうな?」

「私達はネームドを倒したレリットランス最強のペアだぞ?」


アイシャがくすくすと笑って、エドワードに手を差し伸べる。


「エドワード、実はこれから行くか、明日にするか迷ってたところだ」

「君の都合に合わせようじゃないか」

「ドリーム・チケットのシートは君のものだ」

「私達と一緒に迷宮を踏破するチャンスをやろう」


エドワードは上下の歯が噛み合わない。

シャアリィとアイシャは、酒か薬物でハイになってるのか?

シャアリィの少し冷たい右手の掌がエドワードの頬に触れる。


「極めて正気で、当然、勝つつもりだ、が」

「まぁ、ちょこっと怪我くらいはするかも知れないからね」

「そこで地獄のガーゴイル殲滅隊の同士に、手伝いを頼もうかと」


思わず失禁しそうだ・・・と、エドワードは足を震わせる。


「大丈夫だよ」

「君に玄室の中に入れとは言わない」

「知っての通り、あの魔物は玄室の外には出ないんだ」

「否、出られないというのが私の予測だ」


シャアリィは作戦の種の一つを明かす。


「ガーゴイルが召喚台で召喚されたように、あの魔物も召喚台で顕現した」

「ルームガーダーは、行動できる距離が決まっているんだ」

「その見返りとして魔力の供給が続く間は、べらぼうに強い」

「エドワードが玄室に入らず、弓の射線に乗らなければかすり傷を負うこともないね」


シャアリィは自信に満ちた表情で、


「思い出してごらんよ」

「誰があの部屋をアンロックしたんだっけ?」

「その私達が勝てると言っているんだ」


さすがに、このまま飛び込むわけにもいくまい。

ネームド討伐は、こうして三人編成で行うことが決定されたのだった。


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