7 左右袈裟
右手で木刀を持ち右耳の方に自然に振り上げ、それに左手を添える大きな八相の構え、いわゆる大八相に構える。
そのままそのまま右足を踏み出し斜めに撃つ。
打ったら戻りしっかり構える。
これを30回。
正面に向かいあった相手がいたとしたら、相手の左肩から斜めに右脇腹に抜けるように振る。
右足を引き木刀を左耳側に構える。
左の大八相に構え左足を前に出して、正対する相手の右肩から斜めに左脇腹に抜けるように撃つ。
これを30回。
ポイントは上段の時と同じで打ち掛かる時に、剣に勢いを付けたいからといって振りかぶらない事。
そのまま打つ。
後は大八相の構えをしっかり取ること。構えは大事だ。
気剣体一致と言うが、完全に一致では無く足を少し早く出し身体を安定させて、その体の勢いも剣に乗せるイメージだ。
コレを今までのに追加して2ヶ月。
2ヶ月経ったら3メール離れた所から立て木に向かって歩いて来て右で打つ時は右足、左で打つ時は左足に踏み変え打つ。
左右連続で出来るだけ素早く10回程度打ったらしっかり大八相に構え下がる。
これを10セット。
おなじく大八相から横木に向かって足を踏み換え左右の打ちを出来るだけ素早く10回程度打ったら、大八相に構え下がる。
これを10セット。
ポイントは一気にやらずに休み休みやる事だ。
コレを今までの稽古にプラスして3ヶ月。
ゆっくり身体を作り変えて行く。
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「ナガトはもしかして何かやってたか?」
「古流の剣術です。記憶はありますけど身体が動かないのがまどろっこしいですよ」
「それは難儀だな、何流だ?」
「陰流系です」
「居合は?」
「全くですね」
「わかった」
黙々と稽古をする。なかなか楽しくなって来た!