35 騎士団
(何ともこれは・・・酷すぎるな・・・)
宮廷騎士団・騎士団共に、実剣の扱いが下手すぎて倒せない。死毒人1体あたり3人かがりだ。
無駄な装飾がある剣などは制服に引っかかったりしている。酷い物だと振りかぶる事も出来ない。
これにはベルト王子も苦笑いだ。
急遽1.5メートルぐらいの棒を集めさせて、棒と刀を紐で固く縛り即席の槍を作った。飛び出してる装飾はタガネとハンマーでぶっ叩き取り除いた。
「とにかく突け!」
「突きまくれ!」
右翼の手薄だった場所が破られ死毒人がなだれ込む。
(ゆうこりん様の声で聞いたが迷惑な神だな。死毒人になった者許せ)
工藤は剣を抜き駆ける。
「雨龍!」
大きく流れるように澱みなく剣を動かすと、前方の敵がごっそり居なくなった。
うぉーー!!
『さすがクドー剣者様だぁ!』
背後から歓声が上がった。
「千手!」
片切刃の刀を抜き左手に持ち、2刀を用いて神楽を舞うように回転しながら移動していく。
右翼に居た50人以上居た死毒人は殲滅された。
「左翼と中央を固めろ!」
陣形を変え騎士が移動して行く。
この騒動もようやく終焉に向かって行った。
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コート国から帰還し国境を死守していたベルト王子達と合流した。
「皆よくやってくれた、おかげでこの国、いや世界が滅びる事が無くなった」
「ありがとうございます。コート城の方はかなりあっさり片付いてしまったんですが、国境はどうでした?」
「実剣の練度がなぁ・・・酷すぎだ、今後はクドー剣者様の元、騎士団と宮廷騎士団は鍛え直しだな」
「バッシュは良いの?」
「いや、仕方ない。情けない話だが実力不足なのは谷での稽古を通してよく分かったよ」
翌日から実剣の稽古が始まった。
握り方と素振りだ。3日後から前後に移動しながら切り返しなどを行う。
あとは立木打ちもぼちぼち行う。
竹を取って来て割き革を被せ袋竹刀をつくる。
アイプロテクターを作ったので試合をさせたところ、なかなか評判が良く皆やりたがった。
将来は、剣道や試し斬りの大会を開いても良いかも知れない。
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あれから2ヶ月ほど過ぎた。
各国、死毒人の襲来は続いている。
どうやらコート国の首都センシルに住む者が死毒人になったようだ。
谷の工藤さんの家で4人で食事をしていたら、ゆうこりん様が降りて来た。




