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34 望蜀

コート国の都センシルに入った。都に人影は無かったのだが城内に足を踏み入れた途端、化け物が押し寄せた。

バッシュとレイヤは実剣のフォアローゼスを振い大暴れしている。

切った敵の血が刀身の溝を通り、四つの薔薇の彫り溝に通り剣に赤い薔薇が咲く。

ギムの依頼したイタズラであろうがなかなか面白い。


「今宵は季節外れの薔薇が満開だ!どんどんかかってこい!」

バッシュとレイヤのテンションは爆上がりで、凄まじく暴れまわっている。台風のようだ。

数週間だけだが、実剣の基礎を教えたのがきっちりと出来るようになっている。2人ともなかなかの才能だ。



騎士団選抜なら2名と教会から来た2名は、まとまって戦っている。

やはり実剣では切れず、教会の2人から保護魔法をもらい、剣を切るのでは無く槍のように突き刺している。

まぁ正解だ。切れなければ突かば良い。隙が出来るがそこは魔法で守ってもらえば良いのだ。


皆に背中を守ってもらい、俺とリリスは先に進み控えの間に着いた。

持って来た水を飲み、行動食として持って来たバターと砂糖たっぷりの菓子を急いで食べる。

「良いか?」

「はい」

リリスがシールド魔法を掛ける。結婚して女神の祝福を受け固有魔法が強力になったそうだ。

ちょっとやそっとのダメージは効かないのはありがたい。さらにリリスは秘宝のマントを羽織っているのでほぼノーダメージだ。



目の前の扉を蹴り開け謁見の間に入る。

「良く来た!」

玉座に緑色の顔をした男が居た。

左右には4人の死毒人が居る。洋服からすると第一王子と王妃と宰相で鎧を着てるのが騎士団長か?


リリスが飛び出し王妃と王子の首を刎ね、後ろに下がる。

「旦那様、話しなど不要です!」

(おぉ!リリスは問答無用だな!)


「虎落笛!」

騎士団長らしい奴の首がパックリ切れ、血が吹き出る音がヒュウ〜ヒュ〜ともの悲しい音を奏でる。


王が立ち上がる。

メタボ腹に支配者の王冠が嵌められている。

(チャンピオンベルトみたいだな)

「下賤の王子か!よくのうのうと我の前に…」「旋風(つむじかぜ)!」


王と首が飛び、胴が切断された。

転がってきた支配者の王冠を拾いあげる。

あっさり片付いた。


「戦闘中に間合に入っても呑気に喋ってるとは・・・警戒心が無いな、コイツら馬鹿の詰め合わせなのか?」

「超特権階級なので、自分がやられる事は考えられないのでしょうね・・・」

「残念な奴らだな」


『ナガト・リリスおつかれ!』

辺りが光りゆうこりん様が降臨した。

リリスは跪き迎えるが、俺は 突っ立ったまま迎えた。 

『ごめんね、ちょっと向こうのある1人の神が主犯みたいで、今審議中なのよ。その間危ないからそのゲートは預かるわね』


俺はゆうこりん様に輪を渡した。

「教皇と公爵と、このコート国のキリク王をそそのかしたった事かな?」

『そう言う事ね、ほんと迷惑よね』

「じゃあ教皇の御神託ってあながち嘘では無いって事なんじゃ?」

『うーん、そうなっちゃうのかな・・・でも使徒では無いけどね、』


「何とも迷惑な神だな、ところで死毒人になったこの国の人は戻るのか?」

『無理ね』

「殲滅しか無いか・・・」

『また、何かわかったら連絡するわね』

ゆうこりん様は光と共に帰って行った。








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