31 一本目の刀出来ました
今日は朝から工藤さんとギムの工房に行く。
頼んだ刀が仕上がったのだ。
「おはようございます、ギムさん」
「2人とも待たせたな、これだ」
工藤さんは刀を抜く、片切刃になっており人間は良く切れそうだ。
俺は小烏丸を抜く。切先を本来の小烏丸と違ってミネ側に刃を付けていない。納刀で手を切らないようにだ。
後は気持ち鎬を低く後ろに持って行った。
単純に鎬を高くし前に持って行くと割り込み効果により刃の先は傷みにくいが、硬い物は良いが柔らかい物の切れ味はよろしくない。
今回の刀は鎬を低く後ろに持って行ったので、甲冑では無く防具無しとの戦闘を想定した仕様にしている。
生身の人間を切りやすくしている。
工藤さんともう一本づつオーダーしているが、それは普通の形で鎬も程よい高さにし位置も普通にしている。
硬軟どちらもいける仕様となっている。
実はこっちがメインウェポンだ。
長さは2尺4寸。
樋と呼ばれる刀身に入れる溝は確かに軽量化され、速く剣を振れるのだがどうしても強度ば弱くなる。小烏丸は軽く居合の技用にしたので、この2本目は斬り合い戦闘用にする為、樋は入れていない。刃文は派手なモノは豪快で良く切れそうだが、使った場合欠けたり折れたりヒビが入ったりするので低めのノタレの波紋にした。工藤さんは直刃にした。
不要かと思ったが、一応抜け防止の控え目釘もお願いしている。
そもそもオールラウンドの刀と言うのは難しい所だ。
サブウェポンの脇差を長くしたり、重ねを厚くしたりするのも良いと思う。
幕末の戦闘集団の新撰組の脇差は、長い物が多かったそうだ。
2本目は5日後に完成という事だった。
この刀を受け取ったらダジュール国に出発だ。
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ゴサを巻いたモノを10本ランダムに立て、移動しながら素早く切る稽古を繰り返す。
この稽古でわかるのだが、疲れてくると自然刀法の袈裟斬りしか出せなくなる。逆に言えば袈裟斬りだけでも鍛えておけば何とかなるのだ。
これを叩き込ませる為に朝晩に立木打ちを1000本やらせる。
立木の周りを動きながらの立木打ちだ。
バッシュとレイヤの身体はこの数週間でかなり絞られ稽古後の食事のおかげでビルドアップしている。
バッシュは筋肉がムキっとして喜んでいる。レイヤはクビレが出来てめちゃ喜んでいる。
まぁ2人とも喜んで取り組んでいて何よりだ。
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リリスの武器も造らなくてはならない。
疲れないように軽い50センチ程の長さのメイスを作ってもらい、上部から45センチの分厚い槍を打ち出せる用にした。
左手の小型シールドの先端にも槍を打ち出せる用にした。




