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25 晩餐会

部屋に戻りさっきの王子の話しを工藤さんにする。

工藤さんも問題は無いとの事だったので、お付きの者に伝言をお願いする。


今日は工藤さんと一緒に部屋で居合の稽古をする。

割り箸程の木を5本テーブルに立てて置いていく。

それを抜き打ちで5秒以内に切って納刀する。

抜き打ち納刀だけなら5回を5秒は簡単だか、切るとなるとやや難易度があがる。

1本切り存じた。


工藤さんは俺の半分ほどの細さの木を使い5本切った。

「さすがですね!」

「畳のヘリに割り箸突っ込んで片足立て抜き打ちを、何十年もやってきたからね。さすがに爪楊枝になると成功率50%になるよ」

「私はさすがに爪楊枝は無理ですねぇー、出来る気がしませんよ」

「抜き打ちじゃなくて両手真っ向なら出来ると思うよ?」

「ほんとですか?」

「やってみてごらん」

ナイフで爪楊枝よりちょっと太い程度に割り野菜に刺した。大上段に振りかぶり切り手の内を締める。

本当だ!

「ね、出来るでしょ?今までの稽古を真面目にやってると出来るようになるんですよ」

向こうの世界の時より明らかに剣の技術は進歩している。

「何かコレは・・・剣の稽古を色々と考えさせられました」

工藤さんは笑っている。


◾️◾️◾️◾️


そうこうしてるうちに晩餐会になった。

向こうの世界の晩餐会と言えば厳守なマナーの食事会なのだが、こっちの世界の晩餐会は立食パーティーだ。舞踏会とかに近いだろう。

俺は立食パーティーで内心ほっとした。工藤さんも同じ事を言っていた。


王と王子と工藤さんが話している時に事件が起こった。

「どけ!」

キャー!何!誰か!

貴族が何人か床に転がった。

甲冑を着た20人程の一団が入って来た。

「ロベル王!我が国のアルノ殿下を何処にやった!隠すとタダではおかんぞ!副団長も一緒のはずだが?」

あぁ、国で見たことある、あの男は、悪評の一番隊の隊長だ。切り込み部隊なのでとにかく全員気が荒い。


「下郎!王に対し無礼であろう!何者だ!」

「ふん!我々はコート国の者だ!良いから早く出せ!」

「何をだ?」

「森の中で我が国の第二王子アルノ殿下と騎士団副団長が居ただろう!」

「そこは、我が国の領地だが?軍の入国を認めておらんぞ!」

「黙れ!天下のコート国がなぜ貴様らなどにお願いしなくてはならない!」

こいつらはいつもこんな感じで無理無茶を通してしまい、その手が通るから調子になっている。

「無茶だな」

「何だと!貴様は誰だ!」

「クドーと言う」

「ほう!聞いてあるぞ!インチキ臭い偽剣士の偽賢者様か!強い騎士が居ないが故に苦し紛れに剣者様などだったあげたのだろうが、我々本物の騎士団には勝てん!」


10人の騎士が工藤さんを取り囲む。

その中に俺は割って入る。

「サエグサ、ダメよ危ない!」

リリスが止めようと声をかける。


「何だ?貴様は?」

「ナガトだ」

「はぁ?」

「チンパン隊長だったか?我を忘れたか?」

「あぁ!誰かと思えば馬鹿三男王子ナガトではありませんか!相変わらずの馬鹿ズラですね?」

それを聞きリリス・ベルト・バッシュ・レイヤが驚いた。

「いやいや、お前の縦長の猿ズラには敵わんな、それとナガト様な。様を付けろ廃嫡まですぐだが、まだ王族だ」

「はあ?何偉そうにしてるんだ?馬鹿!」

「外に出ろ」

「はい?何怒ったの?」

「いや、猿臭いからだ。団員も猿臭いな、それじゃモテ無いだろ?剣持ってるけど弱いし?」

「何だと!! 」

「外に出ろや!」

「だからさっきから出ろって言ってるだろ?な?そう言うふうに頭が弱いからモテ無いんだよ?」


うまく全員を中庭に誘き出した。

さてコレで暴れられる。工藤さんの顔を見ると笑っていた。殺る気だ。

「一番隊の猿共、我はまだ王族である。したがって無礼打ちとする」

「はぁ?やってみ、」

言葉の途中で抜き打ちに首を飛ばす。

工藤さんはもう5人屠っている。さすがだ。

工藤さんと俺で暴れ回ると5分ほどで20人の息の根を止めた。

晩餐会はお開きになった。



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