23 フォアローゼス
「サエグサ様が到着されました」
デカい!現代日本人の俺からすればデカすぎる屋敷だ。バッシュはシエル侯爵家の養子になったと言う事だが・・・
俺のような小市民はこの屋敷を見ただけで、ビビって娘さんを下さいとか言えないよ。
凄いぞバッシュ騎士団長!
「どうぞこちらへ、皆様おそろいでございます」
「おっ、来たな!ようサエグサ久しぶりだな!」
ベルト王子、聖女リリス、バッシュ・レイヤが部屋に居た。
「何でみんな居るんだ?」
「剣者様が来ると言う事は、サエグサも来るだろうと思ってたんだよ」
「暇か?」
「そうじゃ無い!」
「バッシュ、レイヤ結婚おめでとう!これ2人にプレゼント」
ツーバンドロングソードはバッシュ、片手ショートソードはレイヤに渡す。ダガーは2人に1本づつ。
「うお!軽いな!」
「凄い!鞘の模様が美しいわ!」
模様は金のワイヤーを象嵌して蔦の様な模様を刻んでいる。
「外装は俺が木で作ったからね。今までのみたいに金属より軽くて楽だよ」
柄に手をかけ刀身を抜き放つ。
刃は打ち寄せる波のようにゆったりした刃紋だ。
「おぉ、これは雅!」
「うわぁ!」
刀身の4輪の薔薇を見て周りからも声が上がる。
「刀身彫り提案してみたよ、ギムも面白いって言ってたよ」
「やはりコレはギム殿の剣か!しかも刀身彫りとは何とも美しい!」
「うん、クドー様の国の剣にはあったらしいよ」
刀身をじっと見てたレイヤは「サエグサ!この4輪の薔薇って何かな?」っと聞く。
「クドー様の国で4輪の薔薇は永遠の愛という意味だって、2人には丁度いいかな?って思って」
レイヤは顔を真っ赤にさせる。
「フォアローゼス」
『?』
「その4本の剣の名前だよ」
「わぁ!素敵!」
レイヤは剣を抱きしめる。バッシュも興奮しているようだ。
「気に行ってくれたかい?」
「もう、最高よ!こんな凄い物頂いちゃったらお返し出来ないわよ!何返せば良いのよ!」
「サエグサほんとだぞ!ギム殿の剣4本とはコレはちょっと例が無いぞ!」
「そうか?」
『そうだよ!!』
「じゃあお返しは友達と言う事で良いか?」
「えっ?なにそれ!」
「俺、友達居ないんだよ、クドー様とギム殿ぐらいで・・・」
「・・・・・その友達2人ってどれだけだよっと思うけどな」
「もちろん我々.夫妻とサエグサの友情は絶対だ!」
「それは良かった!」
「わっ、私もそれに入れてください!」
「俺も!」
「リリスはもちろん良いけと・・・王子はどうかなぁ・・・」
「何でだよ!」
部屋に皆の笑い声が広がった。




