22 王都ロクサーヌへ
俺と工藤さんの造り込みも決まり、何度も繰り返した鋼材のテストも終わった。単純に切れ味だけ求めては居ない。粘りなども必要だ。あとはそれにあった形状だ。鎬の位置と高さなどでかなり変わってくるのでギムと念入りに打ち合わせを行う。
工藤さんは2尺1寸8分の片切刃造、俺は2尺1寸の小烏丸写しにした。
出来上がりが楽しみだ。
ギムが製作に取り掛かった時、王から王都に登城のお願いが届いた。今回は俺も一緒にと言う事らしい。
◾️◾️◾️◾️
王都への道をこの前コート国から奪った馬車で進む。
板サス仕様にしてあるので乗り心地は断然良くなった。
シャフト付け根は何となくベアリングらしい物を作った。この丸い玉を作るのがなかなか苦労した。
ぐるぐる回るループ橋のような物を作り、そこに何となく丸くなった物を転がしてやると出口ぐらいでは整形されるようにした。
高い所から液体のまま鉄を落とすのも考えたが、安全面からこっちが採用された。
首都ロクサーヌまでは馬車で11日ほどの距離でなかなか遠いが、セバスのツテで宿泊するのでなかなか快適だ。工藤さんは街道で大人気のメニューの、天ぷら、とんかつ、カツ丼、唐揚げ、ドーナツ・揚げパンなどを見て、誰がやらかしたか分かったらしくにやにやしている。
「これじゃナガトは料理研究家だね」っと言っている。
◾️◾️◾️◾️
首都城門に着いた。
手続きをする為に貴族側の門に行く。
セバスは王の手紙を見せる。
係官が大きなプレートが付いた、水晶玉みたいな物を工藤さんの前に置いた。
「剣者様ご本人と思いますが、こちらで確認お願い致します」
工藤さんが水晶に手を置くとプレートが光った。
属【高位種族・召喚者】
位【剣聖・賢者】
名【/¥$ €$#】
『オォーー!』
『高位種族・召喚者とは?降臨されて居るのか?』
『名が読めぬのは神に家近いからか?』
ザワついている。結果を聞き奥に走っていった者も居た。城に伝えるのだろう。
「大変失礼致しました。間違いございません!ところでこちらの2人は?」
「弟子と従者になります」
「左様でございますか、そのままお通り下さい」
そのまま案内が付き城に向かわず、宿泊場所の迎賓館に案内された。
部屋に案内され荷を解き剣とダガーを取り、工藤さんに外出してくると声を掛ける。
世話人らしき使用人が行き先を訪ねるので、バッシュとレイヤに会いに行き帰りに教会に行く事を話すと、前触れを出してくれ案内もしてくれる事になった。
セバスは自由行動という事で街の中に消えていった。
仲間のところに顔を見せるんだろう。




