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17 前略・道の上より

「セバス、これは助けに入った方が良いのか?」

「ナガトさまのお顔を知ってる人は居ないので、思いっきりやっても大丈夫ですよ?

「わかった、セバス俺のことをナガトって呼ぶなよ!サエグサって呼んでくれ」

「承知してございます」

「では、出る」


杖を持って馬車へ駆ける。

俺を敵と勘違いした騎士団長?は反応したが行く手を遮られ囲まれた。

野党3人が馬車に迫り、1人が馬車の扉取手に手を掛けた。


その手に手裏剣を打ちこっちを振り向いた賊の頭を杖で殴る。

そのままもう1人の鳩尾を突き気を失わせる。

俺を味方と判断した騎士団長は、気合いを入れ直し暴れはじめる。


立ち止まった1人が逃げようと背を向けた一瞬に首にロープをかけ引っ張り、首を掻きむしりロープを外そうともがいている男を引きつけ背負った。

背の上でもがいていたが、舌を出し動かなくなった。

気を失っている2人をロープで縛り転がして、自分の馬車に戻って行く。


「すまん、私は騎士団長のバッシュだ」

「サエグサだ礼は不要だ」

馬車に乗り込み出ようとするとベルド王子が話しかけて来た。

「私は王子ベルドだ。サエグサと申したか?頼みがある」

(あぁ、これ絶対断れないヤツだ・・・王族の頼みだよーっていってるじゃんか)

「何でしょう?」

「我々はこの先の森にあると言われている伝説のアイテム[支配者の王冠」を取りに行く、それに加わってくれんか?」


「セバスどうだ?」

「こちらはお任せください、ギム殿に渡しておきますので」

「じゃあ、頼む。分かりましたご一緒致します」

「とても助かるぞサエグサ!」

(なんか揉め事に巻き込まれる予感がする・・・)


身分は谷の村で剣者クドー様の従者をやっている事にした。

「なるほどそれで、剣も強いのか!」と皆納得してくれた。

ここでセバスと別れ王子一行の馬車に乗り込む。


皆俺の事を聞きたがり、王子・騎士団長・聖女・侯爵長女と俺の5人が先頭の馬車に乗り込んだ。


「サエグサはナガト殿を知っているか?」

王子がいきなり切り込んできた。

「もちろん、剣者様のお弟子さんですから」

『おぉ!』

「やはり本当の事なのだな?」

「本当ですよ」


「ナガト殿はどのような者だ?かなり悪評が高いが」

「昔の事は知りませんが、至って普通の方ですよ?」

「突然怒り出すとか無いのか?」

「ありませんよ」

「かなり太っていると言う話だったが、そのような身体で剣を振るえるのか?」

(あー確かに国を出る時はめちゃデブだったんだよね。谷に入った途端に魔法のように痩せたんだよね。あれはゆうこりん様かな?そのあと更に稽古で絞れたしね)

「はい、大丈夫のようですよ」

めんどくさいので適当に答えた。


「あの人って何故かあたしの婚約者だったのよね、もう関係ないけど!」

「そうなのか?」っと、とぼけておく。

「私はバッシュ様の元に嫁ぐと決めております!」

この2人はそう言う事らしい・・・

(何かの折に振り返さないようにちゃんと婚約を解除しておく事にするか)


「ところでその支配者の王冠とは何でしょう?」

「古代に女神様が作られた物で、それを手に入れると超常の力が手に入ると言う物だ」

(何それ、常識的に考えれば、そんなのあるわけ無いけどな)


『その通り!そんな都合の良いアイテムでは無いです』

(うぉ、ゆうこりん様か!)

『あれは地球からの邪気を吸い取り、こちら側に出すただの口なのよ』

(どう言う事?)

『この世界が地球の邪気を吸い上げ、濾過することにより地球が保たれています、この世界は地球の浄化の為に作られた世界ですが、管理者が必要なので大神様によって私が作られたわけ。で、私もそっちの世界の管理者が必要なので生物を創ったと言う訳よ』


(地球のフィルターみたいな役目かな?肝臓とか?)

『何となくそんな感じね。ナガトやクドーは向こうの人間になるので、こっちの世界では高等種族になるわけで長寿よ」

(!?、人では無いの?)

『うーん・・・微妙ね。こっちで言う「人族」では無いわねぇ」

(うぉ!マジかよ・・・)


(で、魔物とは?)

『邪気を取り込んで動き回る事によって、浄化しているのよ』

(なるほど、そう言う事か。で、その王冠被るとどうなる?)

『大きいから被れないけどね。邪気を受けて魔物に近い存在になるわね』

(それ、触っちゃちゃダメじゃんか)

『そうなのよ!だから人が来ない所に置いているのにね。じゃよろしくね!』

(うぉ!丸投げキター)






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