11 立て木打ち・横木打ち・暗器
今までの稽古で真向と水平はたまに、突き・中・下段は毎日少しずつ稽古をする。
その他は辞めて新たに立木打ちと横木打ちを行う。これはずーっと行う稽古だ。
縦に立てた木の前に立ち、大八相に構え一息で左右切り返し打てるだけ打ち中段に戻す。
この立木打ちを200セット以上、朝と夕方。
横に寝ている木に3メートル以上から大八相で駆け込み一息で足を踏み換えずに、左右切り返し打てるだけ打ち中段に戻して下がる。
この横木打ちを50セット以上。朝と夕方。
暗器の稽古も同時進行する。
まず手裏剣だ。
直打法なので回転させず突き刺す投げ方だ。
手のひらと親指で軽く押さえ自然に抜けていく感覚でドローする。
最初はスナップを固定し肘から上の動きだけで投げる。どうしてもだめなら腕全体を大きく使って投げてみる。人によってやりやすさは違うので色々試してみる。
慣れると近い距離ならスナップで投擲出来るようになる。
2本持ち下から上にスナップを効かせて一本投げ、直ぐに腕を下げ2本目を打つと言う事が出来る。
手裏剣などもそうだが、「技の再現性」の言う事が非常に大事になる。
同じ所に同じように投げられる様に稽古をする。
剣も同じで何度も同じように斬れるように訓練をし、少しずつ変えパターンを増やして行く。
これを繰り返す事により色々な角度で、数センチの隙間を縫うように剣をコントロールし斬れるようになる。
次に縄鏢だが、コレは全く馴染みが無い。
工藤さんの流派では、中国の様に先に針や刃物では無くて分銅を使う。
紐としての使い方だが、相手を紐で後ろから首にかけ素早くクロスさせながら、相手と背合わせになり背を曲げ相手を担ぎ首を絞める。
後は分銅を紐を一旦身体に巻き付ける。コレを解くのだが、ゆっくり分銅が身体の周りから解けながら勢いが付いてくる。
それを利用して前にいる相手の首に、巻き付けて絞殺する。
コレは少し広い場所で無いと出来ない。
後は分銅を紐で引いたり身体を使って加速させ、急所に当てる稽古を繰り返した。
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下半身がかなり安定して来た。
馬鹿三男の上半身も引き締まっている。
顔も頬が削げ落ち別人になっている。
この立木打ちの稽古は素晴らしい。正しい手の内、身体のバランスなどが自然と身につく。
というか身に付かなければ立て木打ちも、横木打ちも出来ない。
あとは工藤家の技を所々で教えてもらう。
なかなか充実した異世界ライフになっている。
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本当にダメな三男なのだろうか?
まぁ、ありのままを報告するしか無いのだが・・・
貴族様はなかなか信じられないようだ。
だったら自分の目で見ればいいのに。
そんな簡単な事が出来ないのか?いや信じたくないから来ないので無いのであろう。




