Lv3: 相手に話しかけることに成功。ぎこちない会話でも達成感あり。
――――――― 一級恋愛術師試験説明会場
4年に一度、恋愛大魔道士リアジュウが主催する恋愛魔術師たちの交流の場で、恋愛魔法の基礎から応用までを学び、資格試験を受けるための説明が行われる。試験内容や注意事項、合格者の特典などが詳細に説明される。
案内エルフが声をあげる。
「セレモニーまであとすこしです!しばらくおまちください」
私はドキドキ、緊張してきた。。もうすこしだ。。
ん?勇者二兎が私の肩をトントンとたたいた。。
「モル。。最近おまえさぁ。。スライムと仲いいじゃん」
「あんたには関係ないでしょ」
二兎がだらしないから、私の心はスライム君にいっちゃうんだよ。
スライムに負けちゃって?いいの?
「おまえ惚れっぽいからな、尽くしまくるし、まぁ頑張れよ!」
ふんだ!いつもそうだ!そんなやつ辞めろとか絶対言ってくれないんだから。
女が逃げても追ってこない、男なんて女にとって何の価値もなんてないんだからね!
電車に乗って逃げる女を、自電車で追ってくるガッツがないとダメなんだから!
私はスライム君にはなしかけるためにスライム語を勉強しました。
だって。。気になる人とは、おなじ言葉で語りたいでしょ?
はじめてのスライム語の一言は決まってるの。
「ぴぃぎぃい♡(こんにちわ)」
「ああ、すらいむ語勉強したんだ。ボクも人間語勉強しちゃったよ」
えっ。。人間語?びっくり。。
スライムの知力で。。勉強したの?
「す、すごいね、スライム君。。♡」
「ぴぎぎぎぴぎ(きみこそ)」
わたしまだ「こんにちわ」しか覚えられてないのに。。素敵だな。。♡
♡いつもご愛読いただきありがとうございますわ♡