第5話 開戦の勝負
皆様が楽しんで読んでくださることを願っています。
『どこだよここ!?』
俺は焦りながら周りを見渡した。森林にいるそうだ。急に場所が移動したのを思い出し、構えた。どこからくるかわからない殺気が俺を襲う。鋭い殺気だ。死ぬかもしれない恐怖に冷や汗をかいていた。喉を通る唾の音は大きく、集中がきれそうだった。1人は必ずいる…。ズバッ 俺の横腹をかする音がした。反射的に手をだした。感覚的にはかすったような感じだった。
『残念だったなぁ?もう少しで横腹を貫けたところだったのによぉ…』
相手は前髪が長く陰湿な感じで、上下ジャージだった。相手はナイフのような鋭い刃物を持っていた。相手の能力が分からない以上うかつにこっちからしかけられない。待つしかないのか…。相手はすぐにナイフを飛ばしてきた。俺はギリギリで顔の横をかすめる程度に避けた。すぐさまに相手を見たらナイフを投げた手にはメイスを持っていた。
『なるほどな…。お前武器を出せるのか…。』
〈…ランダムですけどね。〉
ランダムなのか、と思っていたら振りかぶってきた。シンプルながら強い。何が出るか分からない槍かもしれないしもしかしたらライトセーバーなんても有り得るからな。さて俺はこれをどうやって攻略するもんか…。その瞬間片方の手から銃弾が1発飛んできた。両手2つとも武器をだせるのかよ…。右腕に銃弾があったった。まだ致命傷じゃないだけましか…。またしても1つの銃弾が飛んできた。俺はすぐさま低くしゃがみ茂みにかくれた。ふとその瞬間俺が手にしたい能力が脳裏に出てきた。
〈どこ行った…。小賢しい真似を…。〉
俺は相手の首を絞めた。
〈何処からきた…?〉
『俺はただ後ろから足音を消してきただけさ。』
〈おかしい…うっ…枝の踏む音や…ゲホ…葉をふむ音は…?〉
『さっきも言ったじゃねぇか消したってよ?俺の能力は消す能力だ。足音や傷もけせるし、相手もこの世から消せるって訳だ。しかもおもしれぇことに勝手に条件も考えてくれるじゃァねぇかよ?両手でしかも手のひらを相手に当てなきゃ消えねぇんだからな、面白いぜ。』
〈はやく…ころ…せ…〉
『わかってる。許してくれよな…これも勝負の世界なんだから…』
俺は両手の手のひらで首を触った。相手はすっと消えていった。
読んでくださりありがとうございます!
今更ですが1話1話長いので暇な時に見ることをオススメします!