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菅原道真はファーストフードを見習いたい

目標結果レビューでは、自己の役割であるライセンス管理ソフトウェアの仕事ができたかできなかったかを書いた。自身の役割や専門性を再度明確にし、ライセンス管理ソフトウェアの仕事に専念するために役割外の仕事を減らす必要性を主張した。

ところが、フィードバックではシステム全体のスキルを持っていることを評価するとの記載があった。これを読んで脱力してしまった。本来の役割であるライセンス管理ソフトウェアの仕事について評価するところがないから役割と関係ないことに言及したように感じられてしまう。

役割の明確化を主張し、役割外の仕事の削減を求めたにも関わらず、役割外のスキルについての評価が優先されていることに不満を感じた。自身の専門性とライセンス管理ソフトウェアの仕事への取り組みを再度説明し、それが評価されることの重要性を訴えた。役割外の仕事からは一日も早く外し、これまでの作業分についても評価対象外とすることを求めた。


「今回のパフォーマンスレビューでは私の役割であるライセンス管理ソフトウェアの仕事に焦点を当てて評価をお願いしたいと思います」

「それは理解しました。では、具体的にライセンス管理ソフトウェアの業務についてどのように取り組んでいたか教えてください」

「自身の専門性を生かし、ライセンス管理ソフトウェアのタスクに集中しました。期限を守り、正確なライセンス情報の管理を行い、問題が発生しないように努力しました」

道真は熱意を持って語った。

「それは良い仕事ですね。しかし、フィードバックには「システム全体のスキルを持っていること」についての評価もありました。これについてどう思いますか?」

「正直なところ、その評価には驚きました。私は自身の専門性と、ライセンス管理ソフトウェアの仕事への専念に焦点を当てているつもりでした。しかし、役割外のスキルについての評価が、本来の役割に関する評価よりも優先されているように感じられました」

「分かりました。それでは、もう少し詳細に、役割外の仕事についても評価対象外にすることを提案してみてください」

上司は理解を示した。

「役割外の仕事からは一日も早く外し、私の本来の役割であるライセンス管理ソフトウェアの仕事への取り組みを再度評価の対象にしてほしいと思います。これによって、より効果的に業務に専念し、組織全体の成果に貢献できると確信しています」

「提案は理解しました。次回の評価では、役割外の仕事に関する評価を見直し、ライセンス管理ソフトウェアの業務についてより詳細に評価するようにします」

「ありがとうございます。これによって、自分の役割に専念し、役割を果たすことができると思います」


無能公務員体質のスタッフは一度ファーストフードやファミリーレストランでアルバイト経験をした方が良い。働く人が効率よく働き、それが顧客の満足度を最大化できるように制度設計されていることを実感できる。ところが、無能公務員体質のスタッフは真逆を志向する。自分達が制度設計を怠り、働く人のスキルと経験で個別的に何とかさせようとする。

「あのファーストフード店、すごく効率的に動いてるよな」

「そうだね、店員たちはキッチンからカウンターへ、注文が入るとすぐに応えるようになってるよ」

「なんでこんなに効率的なんだろう」

「制度がしっかりしているから、だろうね。注文が入ったら、誰でも同じ手順に従って作業できるようになっている」

「そう、システムがしっかりしてるから、新人でもすぐに慣れるし、顧客も待たせずにサービスを受けられる。顧客も待たされないし、満足度も高いんだろう」

「それに比べると我々の会社は何かトラブルが起きる度に個別対応をしようとするよな」

「ファーストフード店のように効率的に働くことは、我々の会社でもできるはずです。制度設計が整っていれば、スキルと経験に頼らずに仕事が進行します」

「でも、トラブルが起きたら、個別対応しなければならないこともあるでしょう」

「それは一時的な解決です。本質的な問題は制度にあるはずです。ファーストフード店では、誰でも同じように作業できるように設計されています」

「確かに、トラブルが起きた際に個別対応に頼るのではなく、制度に頼るべきですね」



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