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序章 World end of the Dead
世界が狂ってしまった日の前夜、僕等は笑いながら話した。
「もし、1ヶ月後にこの世界が終わるとしたら何をしたいか」
誰もこの世界が終わるなんて思ってなかった、だから笑いながら話していられた。
しかし、今目の前に広がっている光景は何だ?
死体が歩き回り、死体が人を襲う。
襲われた人は死体となって街を歩き始め、また人を襲う。
「狂ってやがる、これが現実かよ……」
溜息混じりに呟く、誰に向けて言った言葉でもない。
でも、誰かに届く事を願っていた。
これは、狂った世界を生き抜こうとした人々の物語