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古代の王朝~そのはじまり~
これまで歴史書をとりあげてきたが、これからは古代王朝について書いていきたい。王朝とは中国においては「家系が続くか、徳がつづくか」と物の本に書いてあるが、「漢王朝」とあって「前漢」「後漢」というときもあれば、「漢王朝400年」というなど、その使い方ははっきりとはしていない。また「商王朝」は世襲制ではなく、有力豪族からの推薦だったという説もあるので、家系のみでもない。とりあえず、この連載では「夏」から「前漢」くらいを考えているので、王朝の断絶は易姓革命の合戦か、家が滅亡したかで考えたい。
史書によれば、王朝の始まりは「夏」で、それまで伝説の帝たちが禅譲で帝位を伝えていたのを、「夏」の始祖「禹」から「啓」へ世襲したことから始まった、とされている。「禅譲」から「世襲」への変化は、それまでの流動する情勢から安定を求める、何らかの変化の兆しだったのかもしれない。




