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中国古代史あれこれ  作者: kuroyagi
~古代史の歴史書~
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竹書紀年~「竹書紀年」と「竹簡」~

竹書紀年は、漢代には散逸したとされている。「竹書紀年」と名付けられたのは晋以降なのだから、漢代より前には違う名前で呼ばれていた可能性が高い。司馬遷がこの史書を使用したかは定かでないが、前漢時代に秦の大陸統一と漢楚攻防の戦乱、内乱などで失われていた可能性はある。また司馬遷が、魏の史書として扱い、一段低い認識をしていたことで年代の相違を改めなかった事も否定できない。ただ司馬遷なら、史書に何らかの記述がある場合、存在くらいは書いていそうではあるが…。

「竹書紀年」は、「竹簡」に書かれていたから名付けられた訳だが、古代中国で書き記す物といば、主に「木簡」と「竹簡」と「青銅器などの金属」であった。ちなみに「紙」は蔡倫が創るまで、自然発生でできるような質の悪い物しか無かった。また、西洋やなろうなどのファンタジーでお馴染みの「羊皮紙」は、読んで字の如く「動物の皮」が必要であり、しかも実用するためには多量の皮が必要となる。しかし古代中国では、肉料理は祭祀や戦いの時等特別なイベントで食べる物で日常的に食べる事はない。そんな環境で皮を使った紙の発想は出にくいであろう。まして動物は(いけにえ)に使う場合が多かったため、神に捧げるものを使うことは考えなかったはずである。なにより、西洋と違い「木」なら大量にあるし、「竹」というアジア特有の植物は、多様性を秘めていたのである。

「金属」特に青銅器は一番腐食しにくく、綺麗な形で後世に残る事が多い。ただ金属は、神等に祷りの文字を届けるために使う事が多いので祭祀用の青銅器は数が少なかったはずだ。「木簡」は通常は使いやすかったが、腐食しやすい性質を持っていたので、保存用には向かなかった。その点「竹簡」は最初に処理がいるものの、美しい艶と腐食しにくい特性、木に比べれば加工しやすく、木よりもは繁殖力が高いという理想の素材となる。

余談ではあるが、初代漢皇帝劉邦は若い頃に孟昌君で有名な「薛」の町で、薛にしかない竹を使い「冠」を作ってもらったところ大変気に入り、そのまま皇帝になってもかぶり続けたという。現代工芸でも使われているのだから、竹のちからとは大した物である。

古代中国からの史書も竹簡のおかげで保たれた可能性があるのだから、現代の竹は邪魔者扱いでも、竹様様である。

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