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中国古代の王朝~「周王朝 春秋時代」 宰相 管仲 その一~
春秋時代の宰相達は、実に様々な名言を残している。その代表はやはり管仲をおいて他はないだろう。彼の政治思想とともに、その言は現代でも色褪せない。2000年以上の時を超えて、通用する物を産み出した事は彼が政治の天才である証左であろう。
「倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る」今伝わる言葉で「衣食足りて礼節を知る」は、現在でも為政者が肝に命ずるべき言葉である。前にも書いたが為政者の尤も大事な事は民を飢えさせない事であり、民衆や兵士が不平不満を訴える一番の要因は「食えない」事である。今どこかの北の将軍様も、この課題に頭を悩ませていることだろう。
また言葉にはしてないが、「富国強兵」を目指し形にしたのも管仲が最初であろう。国が富んでこそ軍事が成功するわけで、管仲はこの思想を実践するべく、民を生かして国を富ませ、軍事を強化して歴史上始めての「覇者」を誕生させた。管仲の考えが正しい事の証明である。しかし後の世の権力者たちは、この富国強兵について、兵を強くするためには、国を富ませるなら何をやってもよい、との考えになっていったような気がする。明治維新後の日本も、この富国強兵を目指したが、その実は民間活用より上からの押し付けと民からの搾取となっている。そして現在でもその構図は、変わらない気がするのだ。




