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私が生まれたのは「空の中」だった。



鳥のように飛んでいるわけではない。


風船のように浮いているわけでもない。


ただ「空の中」であった。



見渡す限りの鮮やかな青空。


真っ白でふわふわの雲。


もしかしたら、綿菓子のように少しつまんで食べられるかもしれない。


もしかしたら、あの大きな雲の中には立派なお城が隠れているかもしれない。



羨ましいと思うだろうか。

楽しそうだと思うだろうか。




(から)の中」には一体何があるんだろうか。

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