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プロローグ

「かずまぁぁああああ」


  ――――少女は叫ぶ。その叫びは、まるで親の敵を見つけた様な叫びだった。


淵本千真ふちもとかずまがこんな有様になったのは、君が弱いからだよ?……それを僕のせいにされても困るな」

「お前はぜったいに殺す……たとえこの身が滅びようとも絶対にだ」


  ――――少女は誓う。目の前に居るヤツを殺すと。


「ははっ安心したまえ、その男は殺さないよ。……まぁ記憶は無くなっていると思うけどね。それと、君のに関わってきた記憶は、全て消させてもらうよ」


 男はそう言い、手を高く掲げた。


「おまえ……」


 少女の心は悔しさ……目の前に居るヤツへの憎しみの心で染まっていく。

 だが、その感情の広がりは、ほんの一瞬だけ広がったに過ぎなかった。正確には一瞬しか広がる事が出来なかった。

 なぜなら、その感情が広がった直後には、少女の意識その物が無くなっていたからだ。


「君達は殺さないよ……僕のに必要な人材だからね……ふふ、ふははははは」


 少女が倒れている傍らで、とある男の不気味な笑い声が、木霊するように周囲一帯に響き渡った。


 その男の表情は笑い声とは裏腹に、深海を連想させる、暗く冷酷な表情をしていた。


「君達が更なる進化を遂げる事に、期待しているよ」


  男は一言そう残し、闇に消えていった。

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