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灰色な人生
ボクを見下ろすようにそびえ立つ高層マンション。
その街並みはとても曇っていて生きにくい。
そもそもどうして人間はみんな頑張って生きようとするのかボクにはわからない。
もし急加速してくるトラックがこっちに走ってきてもボクは避けない。生きたくないから。
だけど、自殺してまで命を粗末にする気もない。
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ボクはいわゆるFランクと言われる大学に通っている3年生。
何故この大学へ進学してきたのかと聞かれたら答えられない。
それくらい人生について何も考えていない。
これからインターンシップなどに参加し、就職活動をしていくのだと思う一般的大学3年生は。
だが、ボクにはなりたい職業がないし、もちろん行きたい職場もない。
これから先真っ暗なこの人生に対してボクは何も努力をする気はない。
ボクの人生なのだから行き詰ったら諦めればいい。その位楽観的に生活している。