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この世の恋愛の8割は汚い


国王「目安箱なるものを設置した」


イナカ「と、いいますと?」


大臣「国民の意見や悩みなどを国王が直接聞くことができるようにすべく、目安箱を設置し、国王の声を募ったのだ」


国王「今日はその目安箱からランダムに引いたものについて話し合いたいと思う」


イナカ「…なんかそういう企画、ラジオ番組によくありますよね」


国王「それでは…今週のお便りは…こちら」


大臣「ペンネーム、プードルの唐揚げさんからのお便りです。最近、クラスメートに好きな人ができました。この気持ちを伝えたいのですが、どう伝えたらよいのでしょうか?気になって夜も8時間しか寝れません。食事も一日3食とおやつしか喉を通りません。助けてください…とのことです」


イナカ「健康体そのものじゃねえか。っていうか、これじゃあまんまラジオのDJじゃないですか!!」


マリア「王国設定であることをまるで生かせてないですね」


国王「いやいや、これも重要なことだ…大臣、説明してやれ」


イナカ「また胃が痛くなる国民性が垣間見えるのか…」


大臣「はい。国王の言った通り、今回は特に根拠もないですけど、きっと重要なことです」


イナカ「無いのかよ!。いや、まぁ安心したけど!!」


サンダー「はぁ…あんまりやる気が出ないな…」


国王「どうしてだ?」


サンダー「3次元での恋愛なんて全て偽りの愛だからな…」


大臣「ちなみにですが、差出人は12歳の子のようです」


サンダー「よっしゃ!!俄然やる気出た!!」


大臣(差出人が男なのは黙っておきましょう…)


サンダー「告白なんで簡単よ!。『大好き!お兄ちゃん!』って言えば相手もイチコロよ!!」


イナカ「この国の殺し屋って相場はいくらくらいなんですかね?」


マリア「告白なんて簡単よ。自分の気持ちを素直に伝えればいいのよ」


イナカ「でも相手が嫌がったらショックですよね?」


マリア「女にはね、そういう時のための武器があるのよ」


クルス「確かに女性の涙はズルいですよね」


マリア「いいえ、ナイフに拳銃、ライフル、サーベル、ブラックジャック、ロケットランチャー…相手を制するものはいろいろあるわ」


クルス「性別関係なくないか?それ」


イナカ「確かに相手も涙目になりますね」


クルス「こういうのは同世代のショタ国王の恋愛意見を参考にしたいものですな」


マリア「そうですね。私もショタ国王の理想の相手について聞きたいわ」


国王「私の理想の相手か?。そうだな…なにも言わずにヤらせてくれる女かな」


イナカ「第二次成長期も迎えてないやつがなにを言うか…」


国王「まぁ、冗談はさておき…結局は顔かな」


イナカ「もはやなにも言うまい」


クルス「しかし、小学生の恋愛といえば、周りの連中からはからかわれるものですな」


マリア「嬉しさの中に気恥ずかしさがある甘酸っぱい恋愛ですわね」


イナカ「私は村に同世代の子がいなかったのでよくわかりませんが…って、その可哀想な人を見る目やめてくれませんか?」


サンダー「結局のところ…ロリは世界を救うってことでいいのかな」


マリア「イナカさん、私いい殺し屋知ってるから後で紹介してあげるわ」


イナカ「ありがとうございます」




学校


夕日が差し込み、黒い影とオレンジの西日が混じった教室に、一人の女の子がいた。


大塚「まだ残ってたんだ、A子」


A子「あ、大塚君。忘れ物をしちゃってさ…大塚君は?」


大塚「もしかしたらまだA子が教室にいるかもと思って来た」


A子「えっ、それって…」


大塚「好きだ、A子。ずっと前から好きだ」


A子「大塚君…ありがとう、嬉しい。私も大好き」


二人は無事、結ばれましたとさ、めでたしめでたし。


イナカ「オチは!?」


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