華麗に美しく清らかに、飛べ
趾
国王「なかなか開かない踏切を待つか、遠回りして踏切を超えるか迷った時にどうするか話し合おう」
イナカ「国王」
国王「はいはい。大臣、説明してやれ」
イナカ「いや、そうじゃなくて…そもそもこの国って鉄道ないですよね?」
国王「そうだな」
イナカ「なら話し合う必要はないかと…」
国王「大臣」
大臣「はい。我が国もこれから鉄道を普及していこうという案が出ております。そこで、国民に鉄道に対する不安があるかアンケートをとったところ、国民の98%がなかなか開かない踏切を待つか、遠回りして踏切を超えるかで迷いそうで不安と答えました」
イナカ「その国民性に不安を感じるのは私だけでしょうか?」
大臣「他にも、車内で見知らぬ女性から『いつもあなたのことを見てました、好きです』と言われたらなんと答えればいいのか分からず不安という回答が8割を超えました」
イナカ「もうポジティブなのかネガティブなのかわかんねえな!!」
クルス「しかも8割ということは、その中に女性も含まれてるということだな」
サンダー「キマシタワーを建てればいいと思います」
国王「三次元には興味がないのでは?」
サンダー「中学生までならイケる」
イナカ「死ね、ロリコン」
サンダー「死ねはひどいだろ!!。それにお前だって小さい子好きだろ!?。ショタ見て興奮するだろ!?」
イナカ「いえ。私は筋肉隆々な男たちが裸で度付き合うものにか興奮しないので」
クルス「それはそれでどうかと…」
マリア「いい趣味してるわね」
クルス「………」
国王「そろそろ本題に入ろう」
イナカ「踏切はどのくらいの時間で開くんですか?」
国王「いつ開くかわからないことを前提に会議を進めてくれ」
クルス「3分で開くかもしれないし、10分くらいかかるかもしれないし…」
マリア「素直に踏み切りをくぐっていけばいいんじゃないですか?」
大臣「踏み切りをくぐるのは我が国の刑法第二条、踏み切りくぐり死刑罪に当たります」
イナカ「だから鉄道がないのにどうしてそのような法が…っていうか、それが第二条かよ」
クルス「いっそ立橋を完備するか、全て地下鉄にするとかは?」
大臣「お金がかかりますゆえ…」
国王「ちなみに、今回も解決策を大塚君に実践してもらうつもりだ」
イナカ「鉄道がないのにですか?」
国王「踏み切りだけ作って実践してもらう」
イナカ「なんだろ…ツッコむのもめんどくさい」
サンダー「ツッコまなかったらお前のアイデンティティが消えるぞ」
イナカ「死ね、ロリコン」
結局…
カン!!カン!!カン!!
一般人1「くそ、この踏み切りを一刻も早く渡らなければ遅刻するというのに…」
一般人2「しかしこれはショタ国王が電車も来ないのに設置した開かずの踏み切り…」
一般人3「むやみにくぐって行けば死刑は間逃れない…」
大塚「………」
一般人1「おい!アレを見ろ!!」
一般人2「アレはまさか…大塚君!!」
一般人3「あの伝説の大塚君が!?」
そして、大塚君は踏み切りの方へと走ってゆく。
一般人1「まさかあの開かずの踏み切りを渡るというのか!?」
一般人2「いくら大塚君とはいえど無茶だ!!」
多くの人々が大塚君の行方を見守る中、大塚君は…飛んだ。
高飛びの背面跳びの要領で無駄に無駄のない綺麗なフォームで、踏み切りを飛び越えた。
一般人1「まさか…くぐらずに飛び越えたというのか!?」
一般人2「盲点であった!!」
そのまま華麗な着地を決めた大塚君は何事もなかったかのようにさっそうと踏み切りの向こう側へと消えて行った。
人々の大きな歓声だけを残して…。
こうして、大塚君の伝説に新たな一ページが刻まれた。
良い子はマネしないように。