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セーラー服を着た天使  作者: シキ
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東京大殺戮事件

今は2096年8月26日

科学技術が大幅に進歩した現在ではタイムマシン通称2TDが発明されるとともに能力開発も進んだ。

昔から見ると魔法に見えるかもしれない。

だかそれは魔法ではなく科学の進歩なのだ。


昨日任務を終えたルリは報告のため、本部へ向かった。

「ルリっちお疲れー☆」

本部に入るなりトウヤ役の大本中佐がいきなり話しかけてきた。

「いやー全く。ルリっちは仕事が早いね。

1ヶ月足らずであの東出綾人を殺してしまうなんてなぁ。」

と笑いながら話していた中佐だったが、次の瞬間表情を変えてこういった。

「大佐がお待ちだ。」


大佐の仕事部屋に入るとそこにはユウヤ役の一ノ瀬大佐が深く腰掛けていた。

「良くやったな、ルリ。」

「ありがとうございます。」

「あの世紀の殺人鬼東出綾人を抹殺できるなんてな。あの者の仲間がいてな、邪魔されてこの20年殺せなかった。

2076年に起きたテロを知っているな。東京大殺戮事件。500万人の犠牲をだしだ。あれは我々にとってあってはならない事件だ。あの首謀者が死んだ今、記憶は我々は残るが、500万人の人口は回復、なかったことになった。

ほら、外を見てみろ。」

窓の外をみると、そこにはルリが任務を遂行する前まであった大きな穴が消えていた。

それは、あの事件の時の爆発によってできたものだった。

「お前が救ったんだ。本当にありがとう。」

普段褒めることのない大佐だったが、今回褒めてくれてルリはうれしかった。

しかし、正直実感が湧かなかった。

彼女は現在17歳。

20年前の事件だから当時の状況をしらなかったのだ。

「では、大佐。私はこれで。」

ルリは部屋を後にした。

「ルゥリ〜」

と言って抱きついてきたのは友達でナツカ役だった、佐藤少佐だった。

「なんでしょうか。」

「いや、昨日のね。ルリの使った能力、夢中暗示ってやつすごかったなぁってぇ。後、東出に対するあの態度も!いつもと違いすぎて吹き出しそうになったんだからぁ。」

「仕事ですので。」

「相変わらず冷たいなぁ。そうゆうとこ私は好きよ♡」

佐藤少佐との会話を早々ときり上げルリは自分の担当場所へむかった。

デスクに着いた途端、考えごとをした。


2076年に起こった東京大殺戮事件。

首謀者は東出綾人

当時26歳

自身は爆破による全身やけどと出血多量により死亡したと思われる。

遺体は灰になって確認できなかったが、損傷の少ない左腕から本人確認された。

本人が死亡したことにより動機不明だか、政府に恨みを持っていたというのが一般的。

この事件、私にとって不可解なことばかりだ

まずは動機。

復讐のためにしたとしても、規模が大きすぎる。

死亡状況、左手だけが損傷が少ないのは変だ

爆破状況もおよそ個人にはできない規模だ。

裏に組織があっても、ここまでの技術力はあるとは思えない。

大きいのは彼の情報。

16歳秀野高校入学までしかない。

政府の機密情報の1つ総合個人データバンクにもここまでしか書かれてない。

大学、就職どこだったんだろうか。

そしてデータにない、高校卒業から死亡までの空白の8年間

彼はどこでなにをしていた?





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