壊された未来
今は夏休み、夏祭りに行ったメンバーはその後も学校で仲良しになりみんなでどこかいく中になっていた。
昨日は市民プールにいった、今日はトウヤとユウヤの家で宿題をする予定だ。
なんて充実した夏休みなんだろうか。
僕は軽くスキップしながら家へ行った。
その途中だった。
信号を待っている時に誰かから背中を押された。
ちょうどトラックが走っている時だった。
時間がゆっくり流れる。
反対側で待っている人が目を見開く。
どんどんトラックが僕の方へ近づいてくる。
「危ない‼︎」
僕の隣で信号待ちをしていた大学生ぐらい
のひとが僕の手を後ろから引いてたすけた。
一瞬あたりがざわついた。
が、僕が助かったので大騒ぎにならず人々は普通に歩き出した。
僕は助けてくれた人にお礼を言った。
一体誰が僕を押したのだろうか。
僕はそうおもいながら目的地へ向かった。
危うく死にそうになった。
その日僕は夢をみた。
ルリだ。
学校でもないのにセーラー服を着ている。
ちらっと天使の羽がみえた。
が
ルリは
天使に似つかない物を持っていた。
包丁を持っていた。
そして
ごめんね
と言いながら
僕の心臓を刺した。
ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね
僕は倒れた
なぜ僕の血が流れ出しているんだろう。
なぜ地を赤くそめているのだろう
だめだ。
ぼんやりする
体が冷たい。
重い
東出綾人くん
僕の名前が呼ばれた。
刺されたのに僕はルリが
天使にみえた。
僕は目を覚まさなかった。
東出綾人は2度と目を覚まさなかった。
2度と、2度と、2度と
僕、東出綾人は
死んだのだった。
ルリは夜の町を駆け抜けある公園に向かった。
ポケットに入っている円形の2TDを取り出すと数字を入力した。
2096
入力し終わるとルリは姿を消した。
ふぅー。終わった、終わった。
ここには1ヶ月ぐらいしか居られなかったけどまあまあアナログで楽しかった。
可愛い純粋少女を演じるのはとても疲れた。
なんであんな真面目女子にころっと男子はおちるのか、理解できない。
あっ、あと、プールの時肌が痛かったなー
あれが紫外線というものか。
それにしても2TD遅いな
時の波動が今日は大きいからか
いや。
それもあるがLevel7の殺傷ランクSの能力をつかったからか。
あの能力行使得意だけど能力の消耗が激しいからな。
帰ったら寝よう。
うん。
それがいい。