表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言霊游戯  作者: 尾岡れき
7/50

果実


充実という名の

無実

何も実らない日もあるだろうから

僕たちは

順風満風じゃない日があっても

大地を耕すんだ

ただ、手を拱くんじゃなくて



貴方がね、手にした果実は

貴方一人の手で手にした訳じゃない

現実、多くの人が

貴方の種になって

貴方の葉になって

抱きしめてるのよ

  


結果、実るものがあったとして

現実 その手に残るモノはなんなんだろうかなぁ

だなんて

まだ何を始めたわけでも無いのに

何かはすでにもう始まっているから



貴方が手にした果実は

貴方自身の現実で

貴方を支えた茎のような人達の存在があるから

貴方はその両手で

その葉を 花を 果実を 種子を

誰かの為に差し出せるの



果実をかじる

甘く 苦く 酸味に甘美 

君とかじる 歩いて三歩の禁断の現実

こんなにも難しくて こんなにも簡単な

蜜の味



手を伸ばすに

遠くて

遠くて


指先で触れるには

あまりに近くて

近すぎる


果実に惑い 果実に狂い 果実に救われ

佳日に歩く 君と僕


禁断の果実に手を伸ばす覚悟さえあれば、いつだっていい。

でもその覚悟は中途半端ではダメってことですよ。

独り善がりではなく、押し付けではなく。

それでも伝えない事が後悔になる事がある。何事もね。でも、伝えて後悔以上になる事もある。難しいねぇ、何事も。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ