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言霊游戯  作者: 尾岡れき
49/50

それは黒い固まり



ここで見えたのは

醜くて 黒い固まり


凝固して

時がたちすぎて

腐臭のなすがまま 

蓋だけして はい放置


良い具合に

酔い具合に

花弁は一枚一枚一枚

散り散りに

人々は

散り散りに

去りにけり。


ここで見たのは

黒い固まり

その内側から差し込むのは幾筋かの光

灯りをともすには弱々しく

電気の明かり以上に生々しく


毒々しい花弁

よくみると透明で儚く

誰かが泣く 嘶く そして暫くしてから

仕方が無く そんな言い訳だけを積み重ねて

ため息混じり 愚痴が口々 地に落ちて

壊れ 弾け 崩れて 飛んで

黒い固まりの種子 その膨張が始まる


ここで見たのは自分達の固まり

悪循環の養土

垂れ流した その感情の飛沫

飛び散り 悪循環への焦土


ここで見たのは

醜くて 黒い固まり

届かなくて 言葉の残骸 掃き溜まり

燃えカスの理想ばかりがくすぶるの


ここで見たのは

自分達の可能性の固まり

蟠り それすらも分かり

陰り 光射す方向があるからこそ

今に至り 

そして過去と過失を行ったり来たり


どこにいても同じこと、同じこと

小さな事を一つ一つ、繰り返していくんだね




ここで見たのは……

おなじみの、ローテンション→希望の弾丸込めってヤツです(笑)

だってネガティブになるって事は、自分に納得出来ない、それはそれは強い人な訳ですよ。戦う事を諦めない、妥協なんか許さない、あの子の為に手を伸ばしたいけど、私にその資格は無い、とかね。それは自分を認められないから。でも、認めたらもっと強くしなやかで、美しくあると思うんです。


ここにあるのは、僕たちの可能性の固まり。それでいいじゃん、ってね。さて、実は次の投稿分で「言霊游戯」終了です。言霊、読んだ人に宿ったらいいなぁ、なんて思いつつ。

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