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言霊游戯  作者: 尾岡れき
42/50

Hello?

Hello?


 


夜に消え行くそんな旋律

投げ掛けた音は

過去からHello?

明日へHello?


 



一人で立つ僕が一人で立つ貴方へ。


 



ほら、最後の夜が溶け初めて

朝日が優しく微笑んで

目を覚ましたかい?

ほら、優しい貴方が優しい声で

羽ばたく意志で羽ばたく音が

羽音となって消え行く日々に。


 



最後の笑顔を殺した記憶が微笑むから?

流星の奇跡を紡ぐ物語。

貴方がHello?

僕らへHello?


 



一人で立つ貴方が一人で立つ僕へ。


 



ほら、始まる朝の迷宮を

猫と一緒に挑む、花弁一枚の冒険

歯車、回してみたかい?

消えない音の化学反応

羽ばたく歌で羽ばたく魔法が

羽音となって消え行く日々に。


 



まだ一人で立ち続ける貴方に

まだ一人で立ち続ける僕が

囁く言葉はHello?


 



朝日が優しく微笑んで

目を覚ましたかい?

ほら、優しい貴方が優しい声で

羽ばたく意志で羽ばたく音が

羽音となって消え行く日々に。

 


 


まだ一人で立ち続ける僕が

旅立つ貴方へ囁く言葉は

泣き笑いのHello?


過去詩。Hello? があの時、妙にマイブームだったんです。やぁ、調子はどうだい? みたいな。でも直視して言えない傷跡とか。足跡とか。まぁ少なからず生きてたらあるじゃないですか。振り返られないのに振り返ってみたり。まぁ感傷に近い感じですね。意外に振り返ってみたら、結構乗り越えてたりするから過去の自分、頑張ったネ、と言葉をかけたい感じで。ね?

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