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星の音色
多分ね、迷いながら僕たちは
星の音色を探していたんだ。
それはきっと人によってはただのガラクタで、
誰かにとっては夢の最果ての約束で、
そんな、曖昧な物を信じていたんだ。
星の音色が聞こえたので
僕らは無色のジャム・セッションで、世界を鳴らしたんだ。
踊る妖精の銀粉はパレード予告の七十七夜。
太古の記憶が囁くコーラスを
存在希薄の女神のソロで
今宵、夢の底に落ちて眠る少年少女に捧げよう。
多分ね、見失いながらも僕たちは、
星の音色を探してたんだ。
それを誰かは後ろ指を指して笑うけど、
僕らにとっては夜を埋める確かのメロディー。
朝すら消した確かのリズム。
さぁ、夢から醒めた夢の中で
夢から消えた夢の中で
夢見た少年少女の夢の中で
星の音色を紡ごう?
過去詩です。星の音色、紡げてるかな? 10年後の僕は今にして思うのですが。うん、過去以上に貪欲な僕がいますね。星の音色、まだ探し続けてます。だから諦めない。