忘れたモノ
忘れ物が
忘れられて
季節のスピードに
追い越せ追いつけで
もうもどれない場所に来ていて
心拍数が
跳ね上がって
嘲笑った人達を尻目に
足掻き藻掻きを繰り返して
何気なくの言葉すら捧げられずに
ただ ため息だけを漏らす
世界を変えられるオトナになっても
正解すら融解していく中、ただ無力で無気力で
浮力でかろうじて浮いているのは残された義務感?使命感?
心電図の波の引き満ち
電蝕を触媒に 感情を相乗させて
同情なら打ち捨てて 残酷な言葉を吐けたら
酷薄な空気だけで騙るだけのハリボテ達が蠢く街の風景
だから。
延命プラグを引き抜いて
今産まれた言葉に命を宿して
「いつか」じゃない
「過去」でもない
「此処」にしかないのは
僕が僕で 君が君であるが故の存在感
忘れ物が
忘れられても
忘れな草はモノグサに
溶けてしまいそうな儚さを
遺伝子に刻み込んで ただ前へ。倣えじゃなくて、呪えじゃなくて
贖え。そして笑え。叶えて霞んで、携えて進む。血の味がしても、泣き顔でも。
だから。
延命プラグを引き抜いて
今産まれた言葉に命を宿して
「いつか」じゃない
「過去」でもない
「此処」にしかないのは
僕が僕で 君が君であるが故の存在感
何となく書きました。花見の季節、スタートの季節、悪足掻きの季節? いやいや、いつだってスタートはできるって事で。僕が僕で、君が君で。そこからスタートなんかできるし、実はもうしてたりしますよね、うん。