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言霊游戯  作者: 尾岡れき
39/50

大量生産

言葉を大量生産

こんなに言葉を吐けば

記憶は薄れる?


オートマティックに導かれた楽園では

煙草の煙が目にしみる

忘れた誰かのことを想うふりをして

愛有る人々は人形遊びにいそしむのです

無機質擬態の肉感が快楽物質を呼ぶ頃に

結晶が伝達する遺伝子の連鎖ゲームが幕上げて

繰り返す苦しみすら甘美なでしょう?


言葉を大量生産

こんなに言葉を吐いても

吐き出す言葉はまだまだ余るほどあるのに?


オートマティックに導かれた未来二万海里の果てでは

藻屑と消え行く可能性のカケラが美しく

年老いて振り返れば何もなく

ただ孤独というワインに酔うように

昔傷つけた傷跡をなぞるふりをした

懐古趣味もいいでしょう

柱時計はすでに時を刻む事も忘れて

何となく演じた言葉の代弁者

声にならない声で ずれた時間に吐き出す言葉

破棄した言葉が ただわずか

秒針を動かす原動力 原子炉に燃やされた一枚の記憶

それが駆動力?

燃え尽きた灰となってなお

誰かを想う夜の日の物語


こんなに言葉を弄しても

誰一人 届かない言葉なのに


言葉を大量生産

こんなに言葉を吐いても

伝えたい言葉なんか何一つないのに


オートマティックに導かれた雲一つない空の月が

薄笑う意味について考えつつ

断頭台を探して歩く旅人のように

終局の13ステップを願うのです

痛覚さえなければ

貴方を忘れる事も簡単なのに


言葉を大量生産

こんなに言葉を吐けば

記憶は色褪せないの?


オートマティックにオーバードライブした夜には

一滴のアルコールが

喉を焼くから


言葉を大量生産

こんなに言葉を吐いても

伝えたい言葉なんか何一つないのに



過去詩。やりきれない時ってのがあってねぇ。

ちなみに僕は煙草はダメ、お酒も弱い。


んー、なので食いしん坊の活字中毒なんですね(正当化している訳ではない)

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