蓄膿感情
感情の奔流に飲まれて
見失う程に
感情が相乗し 上乗せして
息苦しい
愚かさと醜さが
相まって
毒だけの言葉で
純度を高めた
自分の中の蓄膿感情
感情残渣がジンジン痛む
あなたを愛してるなんて
嘘だと、知る
それでも抱き締めてと
あなたは言う
持て余した感情を割り切れないまま
小数点以下まで追い込む私に
「膝の上に乗せて」
とあなたが言う
諦めてと私が言う
諦めないから受け止めてと
あなたは言う
蓄膿感情
そこへ向けて
そっと触れる あなたの掌
抱き締めて とあなたが言う
皮下まで蓄膿 壊疽しかけた感情
それを止める
あなたの掌
僕はどちらかと言うと親としてはダメだと思います。一生懸命努力をしたいと思うのですが、やっぱり可愛いだけが子育てじゃないから。だから時々、僕はこの子たちを愛してるというのは「嘘」なんじゃないか、と思ってしまう。
そして叱る事が「怒り」の感情になった時、止められない自分がいる時がある。保育士時代、叱ると怒るは違う、と何度も戒めてきたのに、自分の子となるとこれだ。ペテン師もいいところ。
だから僕が詩を書く側面は、持て余した感情をパンドラの箱に押し込める儀式に近い時もある。ところが詩をシメルにあたって書いた通り、チビズのテノヒラに見事に負けてる自分がいる。綺麗事じゃない、浅ましい自分。迷いながら、奴らの性格を考えながら。でも彼らは親を選べない。でも選んできたという言葉をかけてくれる人もいる。親の資格を考える。グチャグチャした感情の中で、結局は背伸び深呼吸。感情に呑まれる事はやはり良くない。まぁ、こういう側面もリアルな僕です。だから、あえて力を抜く一日にでいようと思う僕なのです。まぁ、すいませんね、こんな後書きで。とりあえず、奴らのテノヒラに負けないよう、正面向いて充電して、抱き締めてあげたいと思います。