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言霊游戯  作者: 尾岡れき
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僕は何も語らない


僕は何も語らない。

何も告げることなんてないし、他人の歴史に興味は無い。


僕は誰も愛さない。

冷たい時間と死人を増やすつもりはない。


僕は返事をしない。

だから返事をしてくれなくていい。


僕はいつも嘘をつく。

本当の無い世界で、本当の定義を僕は知らない。


僕は夢を見ない。

視線の先には忘れ続ける面影、いつか消える。そたれだけ。


僕は過去を振り向かない。

去った時間に興味は無い。


僕は名前を憶えない。

言葉の瓦礫が増えるだけ。


僕はぬくもりを求めない。

冬はいつか来る。春はいつか去る。もう知っている。


僕は顔を知らない。

知らないまま、それでいい。


僕は約束を信じない。

信じたものは、いつか灰になる。


僕は羽なんか欲しくない。

どこまで飛んでも、世界は変らない。


僕は希望を抱かない。

抱きしめるものなんて、何もない。


僕は占いを信じない。

明日死んでも別にいい。


僕は平和を望まない。

偽善と虚構で踊る人々、笑い狂うショータイム。


僕は瞳を潰したい。

見なくていいものなら、見たくもない。


僕は自分が分からない。

だから他人も分からない。


僕は心を破りたい。

機械人形のメカニズムで、笑って自分を殺したい。


僕はみんなを愛したい。

だけど僕は僕を愛せない。


例によって過去詩。別件で新作書いたので、今日はお腹いっぱい。詩は、ね。

2001年くらいか?

ストレートに絶望的と言うか。2014年の僕としては、まぁそれぐらい落ちても這い上がってこい的な。いや、這い上がりたいから書いたんだと思うよ。なぁ? 2001年の僕?


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