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言霊游戯  作者: 尾岡れき
24/50

落し物



風がね

爽やかに

吹いて

埃と一緒に

何かを

落として

しまったんだ


君が

遠く

儚い蜃気楼

ゆらゆら

くらくら

手を伸ばしても

届かない


でも届いてしまった手

満ち足りた足

その指先は

どこに向かう?


幸せを絵に描いたようだから

なお怖く 楽しくもあり

おかしくもあり 悲しくもあり

変わらないものもあり

変わってしまったものもあり



まぁ それで良かったんだろう



風がね

ヒヤヤカに

流れて

誇りと一緒に

誰かを

振り落として

しまったんだ


君は

ゆるがない

陽炎

そして

大樹

その手で

受け止めた

子ども達を

僕は

受け止められて

いたのかな?



風がね

爽やかに

吹き抜けて

何かを落として

いったんだ


君がね

暖かくて

優しくて

背中を、そして

押してくれたんだ


僕がね、一歩踏み出す毎に

二歩以上の記憶単位で

ナニか落としていったとしても


僕がいて

君がいて

子ども達がいて

猫がいる。


幸せを絵に描いたようだから

なお怖く 楽しくもあり

おかしくもあり 悲しくもあり

変わらないものもあり

変わってしまったものもあり


僕らの選択と 代わり映えない景色に

揺るぎないものの幾つかと

君と僕。



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