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1現目『バカな主人公と変な学園』

どうもこんにちは、堀川猫柳という者です。

ペンネームに「猫」が入る事からわかるように、猫を愛してやまない者でございます。

その猫好きの私が、今回焔伽 蒼さんとリレー小説を書かせて頂く事になりました。

「小説家になろう」でリレー小説をどう書いていくのか難しいところですが、その点は焔伽さんに放り投げ……いや、お任せます。

「なろう」ではあまり見ない試みですが、期待して頂けると嬉しいです。



どもども、焔伽(ほとぎ) (あおい)です!


有り難くも堀川猫柳さんと、共に書けて嬉し楽しいです!最初の1話目は、僕の文量が少ないですが、徐々に量は増やしていきます!

皆さんにも楽しんで貰えるように作家組合一同頑張ります!


堀川猫柳さんの代表作品「私は白猫である。」

焔伽 蒼さんの代表作品「未来の彼方」



では読むに当たってのルール。


1、内容は様々な作家が書いています。

2、組合の作家の創った文章に、他の組合作家は干渉しません。

3、読者様はストーリー性を求めない方が良いかも知れないです。

4、矛盾は当然のように起きます。なるべく自重します。

5、キャラの監修は、生み出した作家が見ます。口調とかありますので。

6、配信ペースは各作家の順番回し次第です。


それでは、どうぞ===!


【堀川猫柳構成】



私立早乙女学園。


男女比率は例年、女子九割、男性一割以下という素晴らしい男性ハーレム校だ。


最近建て直したという校舎も、文句など見当たらないほどに素晴らしく、ガラス張りできらきらと輝く校舎だった。まさに近時代の創りと言えよう。


その早乙女学園へ入学する事に憧れ、遂に入学を果たした俺は、感激しながら正門の前に立っていた。



「これから、俺はこの学園に通うんだな……。絶対、俺はリア充になってやる!」



鮮やかなピンクに染まる桜が、新入生の俺を歓迎して花弁を華麗に散らしている。


しかし歓迎してくれるのは桜だけではない。


溢れんばかりに視界に入る、可憐で華やかな女子!


数々の女の子達も、俺の入学を祝うかのように歩いていた。


むさ苦しい野郎などどこにも居ず、まるでアルプスの草原を歩いているかのように、空気が気持ち良かった。


これからどんな生活が待っているのだろう。

どんな女の子が待っていて、どんなハーレムが俺を受け入れるのだろう。そして、リア充になったらどんなに楽しいスクールライフを送れるんだろう。


そう思うと俺はガッツポーズせずにはいられなかった。

喜びを拳で表さずにいられなかった。


しかし、そうして一人歓喜していると、誰かが俺の肩を叩いた。


振り返ってみると、黒いサングラス、黒いスーツの女性が二人立っている。

高校生にしては大人びていて、学園の生徒ではなさそうだ。


「突然ですが、あなたを連行させてもらいます」

「えっ」


突然二人は俺の両脇を腕で持ち上げ、どこかへ引きずり始めた。

がりがりと靴のかかとが音を立てる。


「なっ、何すんだ!」

「あなたを手術するんですよ」

「はっ? 手術!?」



おいおい、何言ってるんだこの女達!


手術? おいおい、この学園は新入生をいきなり悪組織率いる戦闘員にでも仕立て上げる気か。

いくら何でも話がぶっ飛んでやがる。


「冗談じゃねぇ。どこの世界に善良な新入生を手術する学校があるんだよ」


抵抗しながら抗議すると、女が怪訝に尋ねてきた。


「この学園の規則を見て居ないのですか?」

「規則?」

「そう。本校に在学するにおいて、男性は女性となる事に対して、本人と保護者が承諾した事とすると規則にあるのです」


その事を聞いて、俺は随分ぶっ飛んだ規則だと思うと同時に、この学園の男女比率を思い出した。


この女が言った事が本当だったら、男一割女九割という比率に辻褄が合う。


信じたくないが、もしかしたら女の言っている事は事実なのではないか?


「だ、だからってそう易々と女になってたまるか!」



両腕を暴れさせて必死に抵抗したが、振りほどけない。

まるで、この状況を予測していたかのような対応力だ。


「毎年居るんですよ、こんな学生が。でもうまい事、男がこの学園に入れたと思わない事ですよ。鼻を伸ばした男を駆除する、それが私達の目的なのですよ」


どんだけ女子ばかりを在学させたいんだよ、この学園は。

まるで俺が甘い餌に釣られた魚じゃないか。


「だからってな、『はい分かりました』って了承する訳ないだろうが!」


俺は逃げる為にがむしゃらに暴れたが、がっちりと拘束されていて動ける気がしない。

女なのに、まるでプロレスラーに捕まえられているみたいだ。



仕方ない……。

自分でも気持ち悪いと思う行為だが、策を選んでいる場合ではない。

このまま連行されて去勢されてしまう訳にはいかないし、この方法を決行するしかないようだ。


気乗りせずとも俺はそう割り切り、肩に手を掛けて彼女の耳に自分の息を吹き込んだ。


「うっ、気持ちわる……」


効果はテキ面で、片方の女は拘束が弱まり、俺の力でも振りほどけるぐらいにまで弱まった。

「おらぁ」と掛け声と共に左腕を振りほどき、右腕もがむしゃらに引っ張って、なんとか二人の手から逃れる。


そのまま学園と反対方向へ走り、全力でその場を逃げ去った。


女達も追ってきたが、奴等がハイヒールを履いていたので逃れる事ができた。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



【焔伽蒼構成】



あれから学校から逃げ出した俺は、気付くと海辺の道路を走っていた。



俺は俺の息子の為に、全力疾走していたので今になって息が切れてきた。


あぁ……、アレだな。

人間窮地に陥った時に火事場のバカ力が発揮するとか言うが、まさか入学式の日に体験するとは思わなかった!



「にしても、なんで去勢手術が学園上げて推奨されているんだよ……」



俺のリア充ライフが、徐々に崩されていく。何か対策を考えなければ……。男の尊厳(息子)を護りつつ、尚且つリア充ライフを送る為の最適案を!



「……」



…………



「・・・・・・・ダメだダメだダメだァァァア!」



何も思いつかない!それはそうだ!学校の校則を、一般生徒が!しかも、新入生が!校則を変えるなんて事が出来るはずがない!!




「……はぁ……。前途多難だ」



俺は深い溜め息をして、これからの否リア充生活に苦難を覚えながら、チャリの進路を学校へ向けた。



『to be continued』



作家組合構成員

1.焔伽 蒼

2.堀川猫柳

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