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Story 10

3階に上がり、虎雅たいがの部屋に着く。


ピッ


「!」


カードキー!?


「入って」

「お邪魔します」


ふたりは中に入る。


「わぁ……!」


玄関の壁は濃いグレーで、床は黒いタイルとシックなデザインだ。

収納棚はダークウッドでかっこいい。


「かっこいい……!」

「そう?」


大人の男性の家って感じ……!

ドキドキする〜


「良い香り」

「グリーン系?森林の香りのアロマストーン置いてるねん」

「へぇ〜」

「リビング行こか」


虎雅たいが姫那ひなをリビングへ連れていく。


「すご……!」


1面がガラス張りで他の壁はダークウッド調になっており、カーテンは黒。


「そんなに感動する?」

「大人すぎる」

「……しばらくここに居ていいから」


彼女は瞬きした。


「家いるの怖いやろ」

「あ……」


姫那ひなはうつむいた。

虎雅たいがは優しく彼女を抱きしめた。


「もう大丈夫やで」

「うん」


虎雅たいがは彼女を横抱きにした。


「え?」


黒いソファーに姫那ひなを座らせる。


「しばらくここに居ていいって言ったけどさ……」

「?」

「ここで住んでもええで」


真剣な表情で姫那ひなを見る。


「えっ、いや、それは申し訳ないです!」


彼は小さく溜め息をつく。


「うん。俺の言い方が悪かったな」

「?」

「怖い経験した後にごめん。でも、今だと思った。……俺と結婚してください!」


虎雅たいがは頭を下げた。


「えぇ!?」


彼は頭を上げた。


「俺、好きな人は大切にしたいし、尽くしたいねん。そのせいで『草食系だったんだね』とか『重い』とか言われて、恋から遠ざかってた」

「そうだったんですか」

「こんな俺を受け入れてもらえたら嬉しい」


姫那ひなは笑みを浮かべると、虎雅たいがを抱きしめた。


「大丈夫です」

「えっ」

虎雅たいがさんが好きです」


彼女は彼を見た。


「俺も好き」


虎雅たいが姫那ひなに口付ける。

彼女は手を彼の肩に置く。


「もう1回していい?」

「はい」


彼女は恥ずかしそうにうなずく。


ちゅ

ちゅ


姫那ひなは腕を虎雅たいがの首に回した。

彼はそっと彼女を寝かせる。


「で、さっきの答えは?」

「どうしようかなぁ」

「イジワルやな」


ぐっ


姫那ひなは彼を引き寄せ、キスを催促した。


「まだしたいん?」

「うん」

「しゃーないな〜」


虎雅たいがは軽くキスする。


「そうじゃない」


彼女は頬を膨らませた。


「ごめんごめん」


虎雅たいが姫那ひなに口付けた。


「……したいんやけど」

「お手柔らかに」


彼は笑った。


「わかった」


虎雅たいがは起き上がると、立ち上がった。

姫那ひなを抱き上げ、寝室へ連れていく。


「とーちゃく」


そっと彼女をベッドに寝かせると、ベッドに乗った。

彼女は腕を伸ばす。

体を近づけると、彼の首に腕を回した。


「ふっ」

「何ですか」

「ううん」


ふたりはもう一度くちびるを重ねたーー

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