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エルフの森へ。

僕は先代の魔王(父)に、魔法をちゃんと使えるようになりたいなら、エルフの森へ行くよう勧められた。

後日エルフの森に行く準備をした。エルフの森はたまに人族と出会うらしいので、姿を人族に見せる魔法は必須だ。僕はユメミルにその魔法をかけてもらった。

「いいですか?私は他者に干渉できる力を持っていますが、効果は少し衰えます。ましてや、私はカイト様ほど魔力も高くないので、人族への近づき過ぎは厳禁ですよ。」

「わ、わかってます。」

いくら、ユメミルといえど、完全に容姿を人族にするのは難しいらしい。腕利きの冒険者などからは、かすかな匂いから、正体がバレるかもしれないらしい。先代魔王は、他者に干渉できる力を持っているが、それはあまり強力ではないので、バフや、デバフでは、魔王国でユメミルが一番だ。

「準備ができたか、カイ。我が案内してやる。今回は初回だからな。」

「どれくらいの距離があるの?」

「ここからエルフの森に直で、行ける魔法陣が魔王城の地下にあるから、・・・だいぶすぐだぞ。」

へぇ。魔法陣。異世界ものでは定番のやつだ。きっと乗ったらワープするとか魔法が発動するとかだろう。

「魔法陣に乗れば行ける?」

「あぁ。エルフの森にある魔法陣にワープする。」

知ってた。

「ユメミル、それとお前らは、念の為、城に残っててくれ。我もカイも、魔王国にいなくなるから、お前らがすぐに対応できたほうがいい。」

先代魔王にそう言われたユメミルと女性陣は、そううなづいて部屋から出ていった。

「この城は広いからな、それぞれに部屋があるんだよ。」

「そうなんだね。所で、エルフの森にはそんなに知能に優れた人がいるの?」

「あぁ、・・・我の弟は知能が高いといえ魔族だ。エルフ族は、そんなものではない。それにエルフの森には知能だけでなく魔力に優れた者も大勢いる。」

結構すごい種族なんだな。魔力も知能も高いならエルフ族を味方につけて戦争すればいいのにと思う。だけどそれは無理みたいだ。

エルフ族というのはあくまで人族と魔族の中立の立場なので、どちらの国へも過度に関わることはしないらしい。

「では、・・・そろそろ行くか。」

「・・・うん。」

僕と先代魔王は、魔王城の地下へ行き、魔法陣に乗った。すると、魔法陣は、虹色の光を放ちだし途端に前が光で何も見えなくなり、次の瞬間、僕らは自然豊かな森についていた。

「どうだカイ・・・驚いただろう。ここがエルフの森だ。」

「すごい。・・・」

僕の目の前には森が広がり、馬に乗り、移動してる人や、でかい亀のような生き物に乗って景色をみている人たちもいる。

僕は、久しぶりに見る人間の顔に、懐かしさを感じるとともに、僕は魔王に転生したんだなということも改めて感じた。

「じゃあこれからカイ、100年ほど前から付き合いのある、我と仲が良いエルフがやってる店まで行くぞ。そこまでは歩きだ。」

「わかった。」

その店に行くまでの道のりは、この世界に来てから、初めて見るものばかりだった。鎧を着て、腰に剣を持っている人族が何人もいるのと、初めて見るエルフ族というのはとても良かった。・・・・・・顔が。

「・・・ついたぞ。ここだ。」

そう言って扉を開けた先には、魔族がたくさんいた。その一番先に耳が長い影が見える。少しおかしいなと思ったが、姿が見えてわかった。

あれはダークエルフだ。



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