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はじめまして。

マーム帝国との、戦争に備え、準備を進める先代魔王。まずはカイに、魔王軍を紹介する。

「入れ、」

・・・ガタ、扉が開かれる。

「・・・おお、これが魔王様のお子様ですか、、、なんとまぁ、魔王様に似て膨大な魔力を感じますなぁ。」

魔王城の魔王室に入って来たのは、身長が僕と同じくらい、腰はとても曲がっていて、杖をついていて、髭が床につくほど長い老人だった。

「カイにはまだ紹介してなかった。・・・こいつは、魔王軍第一幹部、ユメミルだ。魔王国で二番目に強い。」

「まあまあ、・・これは、魔王様。丁寧なご説明をありがとうございます。」

「今日は、カイとの顔合わせだからな。」

今日は、先代魔王が、魔王軍幹部とか、弟とかを紹介する。と言ってた。

これから戦争が始まるにつれ、お前も知っておくのは当然だろう。とのことだ。

まず魔王軍幹部。幹部は第一幹部から第五幹部まで、5人いて、その誰もが強力な力を宿しているらしい。その中の1人目、が魔王国で先代魔王の次に強い、ユメミル。悪魔系の魔法使いで、他者の夢に干渉できる力があるらしい。

「そして次だ、二人目、魔王軍第二幹部、ネギル。こいつは、バリバリの武闘家で、物理攻撃なら、魔王国一番だ。」

先代の魔王はそういっているがおかしい。そのネギルの姿が見えない。

「ここにいる?」

「いや、いない。ネギルからゴイスまで、第二〜第五の幹部は今日来れないみたいだ。」

「なら、いるときでいいよ。」

先代魔王は、この世界で僕のお父さんなので、ある程度の口のきき方は大丈夫。だと思う。この前敬語いらないと言われたし。

「・・・そうか、わかった。」

「魔王様、今日は、弟様が来ておられるのでは?」

ユメミルがそう聞いた。

「あぁ、そうだな。おい、おまえら!」

「はい!!」

それまで静かに僕らを見つめていた、魔王の妻(?)たちが返事をした。

「我の弟が魔王城の近くで待っている。ここまで連れてこい。」

「わかりました!」

そして女性たちは、部屋から飛び出して先代魔王の弟を迎えに行った。

「弟がいるの?」

「・・・あぁ、あいにく攻撃適性はなく、魔王軍の軍師的な役割をしている。その才能はぴかいちだ。」

「魔王様と弟様は双子ですから、最強の魔王様と、魔王様とは違い知能に優れた弟様ということで、とてもバランスがいいですね。」

「それはとう回しに我を馬鹿にしているのか?」

「いえいえ、・・・そんなことは。」

「まぁいいだろう。」

先代魔王と、ユメミルの話しているところを見る限り、結構仲が良さそうだ。

コン、コン、コン

ドアのノック音が聞こえた。

「入れ。」

先代魔王は言う。

ガタ、

「兄様。ただいま参りました。ユメミル、久しぶりだね。そして、兄様の子供かな?昔の僕たちにそっくりだ。よろしくね。」

容姿は魔王と、よく似ているが、口周りに髭がはえてなく、髪も整えられている。そしてすごい礼儀正しい。

「よ、よろしくお願いします。」

「あぁ、いい子だ。」

「よく来た、お前と会うのは久しぶりだな。」

「そうだね、兄様。」

「我の言ったことは当たっていたか?」

「うん、第二幹部のネギルがマームで、探ってる。マームは、農民や、子供にも武器を持たせて、総力戦でくるらしい。」

「やはりそうか、ならばこちらも戦力の補強をしなければならない。そこで、だ。お前は、ユメミルと一緒にカイに魔法を教えてあげてくれないか?」

え?この前、問題は我らで片付けるからお前は椅子に座ってろみたいなこといってなかった?

ユメミルが来た時に、魔王様に似て、膨大な魔力を感じるって言ってた。僕には何か力があるのかな。

「別に構わないよ。」

「おっほっほ、私も構いませんよ。」

「よし、カイ、お前にはわりかし強力な、魔力適性がある。明日から教えてもらえ。これは、今後のお前にも影響することだろう。」

「・・・わかった。」

「ん?何か不満か?」

「いや、大丈夫だよ。」

「そうか。」

僕がすごい魔法が使えるようになったら僕も魔王とはいえ、戦うことになるかもしれない。僕はそういうのと今まで無縁だったから、少し怖い。本当は勇者に転生したかったんだけどなぁ。まぁ、今のとこ魔王生活も悪くないし、ちょっと頑張ってみるか。






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