国家転覆によって廃墟となった日本は狂った制度の国を再建していったから、また再び国家転覆をする
2070年、
日本という国では一人の殺人鬼によって国家というものを崩壊させた。
春先に警察の本庁や各地の署が襲撃された。
これによりほぼ全ての警察官が梅雨入りまでに死亡した。
夏では国が外国に助けを要請している間にも国会議員や司法官が殺戮されていった。米軍や自衛隊も冬には消えてしまった。
この国は滅亡してしまったのである。
ここで新たな国が誕生するわけでもなく、一部の有金者たちによる海外への移住が起こったのである。航空や航海は機能を停止し、元国民の八割以上がこの衰退した島に取り残されたのであった。
その中でも、”下部”という食料生産の活動地区では卑劣な内政が取られていた。下部で育った少女は、ある人物との出会いで世の中を変えていく。